相田 徹 さん

略歴

京都市伏見区出身
1998年 京都市立日吉ヶ丘高校卒業
2003年 京都産業大学外国語学部言語学科(ロシア語専修)卒業
(2009年4月現在)

近況

皆さんはじめまして。

私は、2003年に外国語学部を卒業後、在外公館派遣員として在ロシア日本国大使館で2年間勤務をしました。その後、外務省に入省し、現在は、外務省大臣官房報道課というところで勤務しています。ロシア語を使う機会はほとんどありませんが、総理大臣や外務大臣が外国に出張する時に同行するため、時にはロシア語圏に出張することもあります。先日、麻生総理がユジノサハリンスクを訪問した時に同行する機会があり、ほぼ3年ぶりにロシア語を話しましたが、ほとんど話すことができませんでした。まもなく、報道課に勤務してから1年半が経ちますが、タンザニアやパキスタン、ペルーなど、なかなか普段では行けないような国へ出張することができ、大変貴重な経験をしています。

学生時代

私は学生時代、どちらかというとそれほど熱心な学生ではなかったと思います。そもそも、ロシア語がどのようなものかも知らずに受験をし、入学後にキリル文字のことを知ったほどです。また、普段は、毎日のようにアルバイトをしていたため、ロシア語の勉強に関しては、とりあえずその場しのぎで切り抜けてきたという感じでした。

そんな私が真面目にロシア語の勉強に取り組むようになったのは、3回生の冬、もう間もなく就職活動も始まろうかという時期に、せっかくロシア語を学んできたのだから、一度ロシアに行ってみたいと思い、同級生8人ほどでモスクワとサンクトペテルブルクに旅行したことがきっかけでした。旅行中は、当時サンクトペテルブルクに留学していた同級生に案内をしてもらったのですが、その時同級生がロシア語で喋っている姿に刺激を受けると同時に、旅行中、ほとんどロシア語を話せなかった自分がとても情けなく、ショックを受けました。今振り返ってみると、その時同級生が喋っていたロシア語は、一度留学を経験したことがある人、あるいは日頃からしっかりとロシア語を勉強している人にとっては、それほどたいしたこともない簡単な言葉だったのかも知れません。旅行から戻った後、もっとロシア語を勉強したいという気持ちが強くなり、4回生の春から約10ヶ月間モスクワに留学しました。
タンザニア
パキスタンのダマネコ展望台からの眺め

メッセージ

これから留学を考えている皆さんに伝えたいのは、「留学=言葉が上達する」ではないということです。留学したのにも関わらず、日本人とばかり遊んでいると、生活のほとんどが日本語で生活することになってしまいます。せっかく留学するのならば、積極的に現地の友達を作って、現地の言葉を使う機会を増やすようにしないと、帰国前になっても、ほとんど言葉が話せないということになってしまいますので気をつけてください(私の失敗談でした)。

皆さん、学生生活を思いっきり楽しんで、素敵な社会人になってください。
PAGE TOP