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淵本 聖一 さん
 
				略歴
						1991:私立玉川学園高等部卒業
						1996:外国語学部言語学科イタリア語専修卒業
						卒業後大阪、東京のイタリアンレストラン数軒で修行
						1999:ソムリエ資格習得を目指しイタリアに渡る
						イタリアソムリエ協会認定プロフェッショナルソムリエ資格取得
						2002:帰国後、アンティカ オステリア デル ポンテに勤務。
						2年目以降はシェフソムリエとして勤務。
						2005:日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格取得
						2006:カノヴィアーノ東京に勤務、
						在職中、グランデマルキ主催イタリアソムリエコンテストで優勝
						2007:現在はカランドリーノ東京にマネージャーとして勤務
						(2007年12月現在)					
 
					もともとイタリア料理が好きで、いつかイタリアンレストランで働いて、そんな夢をもって 大学に入学。いつかイタリアで働くことをゆめみて・・・。
学生時代
						まずは学生時代の話から。
						勉強はあまりできなかったね。クラスで1,2を争うほどの出来の悪さ。
						今思うとよく卒業できたなって思うよ。それでも何とかしがみついていったほうかな。
						もう少し頑張っておいたらよかったかなって思う。
						でも勉強したことっていうのはね、すぐにはその成果がわからないもの。学んだことを使う状況になって始めてわかることもあるんだよ。外国語の勉強っていうのは日本で役に立つことは少ないかもしれない。特に卒業したてはね。
						でも実際に海外で生活すると勉強しといてよかったと思う日が来ると思うよ。
						自分にとってそれがわかったのは実際にイタリアに渡ってから。					
就職
何とか無事に卒業をして大阪の老舗のイタリアンレストランに就職。 はじめは失敗の連続。あまりにも恥ずかしくてここでは書けないこともたくさん。 おかけで今は大抵のことには動じなくなったよ。 イタリアンレストランに就職して2,3年が経ったころかな、自分の中で煮詰まってきちゃって 殻を破りたくてイタリアに。
イタリアで
						はじめは半年、ソムリエの修行で北イタリアのレストランで無給で働いた。
						まず苦労したのは言葉だよね。しゃべれないし言ってる事はわからない。
						ホントはできるはずの仕事が言ってることがわからなくて出来ないんだよ。
						それが悔しくてその日聞いた単語を片っ端から調べて次の日は絶対理解してやるって。あしたは同じヘマはしないって。でも次の日になってもやっぱりわからない。
						そりゃそうだよね、1日10個20個単語覚えたってそう簡単にはいかないのが現実。
						でもそんなことを3ヶ月も繰り返してるとだんだんわかってそれが嬉しくて。
						あとはよく聞くフレーズを自分でわざと使うシチュエーションにもってって使ってみると通じるのよ。そうやって少しずつ会話が出来てることを実感していった。
						基本的に言葉っていうのは相手を理解したい、自分を理解してもらいたい、そういったコミュニケーションから始まるものだから。					
					あとは無給で働いてたからお金には困った。収入はお客様からいただくチップのみ。
					職場にはそりゃもうかわいい女の子がいて「今夜アソビにいかない?」って誘ってくれるんだけど「ゴメン、忙しいからまた今度ね」って断るの。
					ホントはいきたいよねぇ、やっぱり男だし。でも遊ぶお金がないからここはぐっと我慢。
					そのぶん勉強したね。時には自分をハングリー?な状況に置くことも必要かと。					
					同じ職場の先輩ソムリエにはホントによくしてもらった。といっても同い年で誕生日も1日しか違わない。世の中には同じ年でもこんなにすごいやつがいるのかって思い知らされた。(その後彼はイタリアでNo.2のソムリエに!)
					いろいろとワインを教えてもらって休みにはワイナリーに一緒に連れて行ってもらったり。
					本当にイタリアでしか出来ない貴重な体験をさせてもらった。					
					色々あったけど半年後には無事ソムリエの資格に合格して1度日本に帰国。(ホントはお金がなくなったから。)
					でも自分の中でまだ足りなくてもう1度お金をためてイタリアへ。
					今度は契約社員のような立場できちんと給料ももらって。やっぱり僕らの仕事はプロの仕事だからね。いつまでも無給じゃいられない。
					提示された金額でよければサインして。
					この頃には自惚れじゃなくプロとして自覚するようになってきてたと思う。
					自分のサービスを受けたいっていうお客様がついたりしてね。これがプロの仕事かなって。					
					結局はじめの研修先に戻って半年、そしてまた別のお店で半年。だいたい1年くらい修行させてもらった。
					自分にとっていい勉強、いい修行だったと思うけどもちろん大変なこともたくさん、くじけそうになることも少々。
					そんな時はいつも初心に帰って自分は何のためにイタリアに来たのかを思い出してたよ。
					結構これは大事だと思う。気を抜いちゃダメっていうんじゃないんだけどでも何かを得るためにそこにいるんだって。そうしないと流されちゃうんだよね。					
帰国後
						日本に戻ってからの1番大きな出来事はイタリアワインのソムリエコンテストで優勝をしたこと。
						今までの勉強や修行が無駄でなかったことが実感できた瞬間、自分の追い求めてきたことでのこういった評価はすごく嬉しいよね。					
現在
						そんな経験を経て、今はイタリアで働いていたお店の支店(東京)でマネージャーに。
						自分が思い描いてる夢にまた1歩近づけたかな。
						今の夢は今働いているお店を評判のお店にすること。
						ちょうどミシェラン東京なんてレストランガイドが先日発売されたけれど、まずは1つ星を狙うなんていうのも悪くない。					
最後に
						在校生にメッセージを。
						夢を持つこと、小さな夢でもいいから。そこから世界は広がっていくと思います。
						そして小さな夢がかなったら・・・
						またひとつ、新たな夢を見つければいい。
						もうひとつは困難に立ち向かっていくこと。壁にぶつかっても逃げないこと。
						そのとき逃げてもいつかまた困難に出会い壁にぶつかるならば早いほうがいいはず。
						みんなが卒業をしてそしていつか活躍する日が来るのを楽しみにしてるよ!
						お金持ちになったらいいお客さんになってね!精一杯サービスするからさ!!					

 
				