私は1996年大阪府立枚方高校を卒業し、同年、外国語学部言語学科（ロシア語専修）に入学いたしました。2000年に卒業後、�葛ﾟ鉄エクスプレスに入社、2003年からロンドン支社に1年間勤務を経て、2005年11月よりロシア支社モスクワ事務所にて勤務し、航空、海上、鉄道などを利用した物流サービスの提案を行っております。

　高校生の時に、漠然と将来は海外と関係した職業につきたいと考えていました。社会科の教諭に進路相談をしたところ、「今は中国が成長著しいが、その後はロシアがくる。」とのアドバイスを受けました。その後、父親に同様の相談をしたところ、ロシアの将来性について非常に前向きな意見でした。人生の先輩である２人が同じ事を言っているのだから、間違いないだろうと考え、ロシア語を選択することを決意しました。
　学生時代は、決して真面目にロシア語を勉強するというタイプではありませんでしたので、偉そうなことは言えませんが、何か１つ後に残ることをやっておきたいと考え、在学中に大学の支援で行われていた、通関士のセミナーを受講し、合格することができました。通関士というのは貿易や国際物流に携わる際に使用する資格ですが、この勉強をすることで１つ視野が広がり、就職の際にも自分の進みたい方向付けができたのではないかと思います。
　在学中にはすばらしい仲間や、教授と出会うことができ、今でも色々とアドバイスを受けています。一生懸命語学を勉強するのも素晴らしいことですし、たくさんの人脈を作っておくのが大切です。社会人に比べ時間はたくさんありますので、これから何がしたいのか、ゆっくり考えてみるのもいいでしょう。
　現在マスコミなどでも度々報道されている通り、ロシアの経済は急激な伸びを見せています。特に都市部では暗くて、物資が不足しているという状況とは、かけ離れた繁栄です。ビジネスの世界では、多くの日系企業がロシアに進出してきていますが、各社ロシア語のできる人材がおらず苦慮します。しかしこれも5年前には考えられない状況です。チャンスはいつやってくるかわかりません。皆様には学生時代に広いアンテナを張り巡らし、チャンスが来た時にうまく掴める様な基礎作りをされるよう期待しています。