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国島 輝雄 さん
略歴
外国語学部中国語学科(1978年卒業)
勤務:日中平和観光株式会社大阪支店
(2008年6月現在)
岸壁に建築された懸空寺
仏教の聖地『五台山』
みなさんこんにちは!外国語学部中国語学科10期生の国島輝雄です。
卒業して30年、長い年月が経ちましたが、京都産業大学が順調に発展し、校舎も施設も増え立派な大学になっている事をうれしく思っています。
先日、母校を訪問させていただきました。卒業当時の印象はなく、木々の緑に囲まれたその環境は、新鮮に映りました。あの頃小さかった木が30年の歳月を経て大きく成長しておりました。変わらなかったのはピロティ前くらいでしょうか。当時在籍していたギタークラブにも訪問したかったのですが、時間の関係で失礼致しました。
現在、中国旅行専門の旅行社に勤務し、営業、企画立案、予約、添乗等の業務をこなしております。実際、添乗などで中国語を使う機会が多く、大学時代には習わなかった現場での言葉も多くあります。これは実戦でないと覚えられないものですが、基礎の部分は大学で十分養われると思います。会話については大きな声で言葉に出して、勉強されたほうが絶対身に付きます。頭の中で発音をしていても、実際の場面ではうまく発音できません。また中国は大きな国で言葉も多く(北京語、上海語、福建語、広東語など)同じ省内でも少し離れた都市に行くと、微妙に発音が違います。普通語でもそれぞれの訛りが混じりますので、慣れも必要です。でも基礎部分は皆さんが今習っている中国語ですので、がんばって学習して下さい。
添乗員として中国に行くと、一日の観光が終わり、現地ガイドが帰宅した後はお客様と添乗員だけになります。ガイドが帰った後のトラブルやホテル等の対応は添乗員がすべて対処します。ここで添乗員が中国語を出来るか出来ないかの違いはお客様の安心・信頼の面から見て大きいものがあります。英語を話すホテル従業員も少ないですが、中にはいます。しかしレベルは高くなく中国語の方がスムーズに伝わります。(他言語を学習されている方はその言語に置き換えて下さい。)
勉学以外ではクラブに在籍していたことが人間関係や組織の運営などに役に立ちました。同じものを目的にするクラブですから、まとまりも良く熱中する事が出来ました。1番はやはり生涯の友を見つけられる事です。卒業して30年になりますが、今でもたまに会ってお酒を飲みながら語り合います。その時は完全に学生時代に戻っています。よい友人を持つことは、皆さんのこれからの人生にとって大きな援助となります。是非、生涯の友を見つけて下さい。
最近の中国は食品問題、四川の大地震など良くないニュースばかりです。その影響で観光団体旅行はキャンセルが相次ぎ、会社の方も営業的に苦しく、ここは辛抱をしなくてはいけない時期に来ています。
業務で中国に出張されるメーカーや商社マンは、事件に関係なく中国に行っておられます。本当に日本の営業マンはたいしたものです。皆さんが卒業され就職した後、海外担当になることがあれば、同じように会社の為に頑張らなければなりません。イヤ!なんて絶対言えません。これはすべての会社、職種で共通するものです。学生時代勉学を頑張った人とそうでない人は就職されてもその差は大きいです。頑張った人はそれなりに安定した優良企業に入社されます。給与、福利厚生などにおいても会社によっては大きな違いがあります。(生涯給与の違いは大きい!)また、転職の度に選択肢が少なくなり、給与も下がっていきます。皆さんも後悔することのないよう、今を頑張りましょう!