大庭 麻起子 さん

略歴

2004年 京都産業大学外国語学部言語学科ロシア語専修入学
2008年 同卒業
(2009年2月現在)


 在学生の皆様、こんにちは。

 現在、私は京都市内にある株式会社KSAツーリストで働いています。

 主に企業などの海外出張の航空券の手配などを行っております。
 人数も少なく小さい旅行会社なので、添乗員、営業、企画、経理など少しずつですが色々なことを教わっています。私は入社してまだ1年足らずで毎日が勉強の日々ですが、責任を持って任されることも増え、周囲の上司や先輩方に支えられて、とてもやりがいのある仕事をしています。また、ロシア人が日本へ来る際の手配も行っています。頻繁にロシア事務所と連絡をとり、日本人へ少しでもロシアの魅力を紹介できるよう、私の経験を生かしロシアへの個人旅行などの企画に力を入れています。

 私は高校ではロシア語コースで、英語と同じ時間ロシア語を勉強しました。大学ほど本格的には勉強はしていませんが、高校時代からイギリスやロシアへ短期留学をし、世界教室というプログラムではたくさんの海外の学生と話し、とても刺激を受けました。私は歌うことが好きなので、ロシア語も歌から覚えました。高校時代に覚えた「恋のバカンス」はロシアでも大ヒットしたこともあり、ロシア人と交流をする際はよくこの歌を歌っていました。

 大学では、言語学科のロシア語専修を卒業しましたが、恥ずかしいことに4年間あまりまじめに勉強しなかったので、教授方にはご迷惑をお掛けしたと思います。1回生の春には、教授に紹介していただいたロシア料理のレストランでアルバイトを始め、卒業するまで働いていました。時には、アルバイトの帰りのバスで教授に会い、会話の授業が始まることもありました。また映画研究部に入部し、毎日仲間と映画作りだけではなく、よりよい映画を作るために話し合いを重ねたり、カメラや名作映画の話を朝までしたり充実した日々を送りました。 3回生の春からは、サンクトペテルブルグに10ヶ月間留学しました。寮やクラスでは、色々な国の学生と一緒にロシア語を勉強し、授業中はロシア人の先生や彼らとそれぞれの国での習慣や文化の違いについて話し合い、共に生活していたイタリア人やドイツ人の友人とは今でも連絡をとり、現在もお互いロシア語を頑張っています。

 もちろん、ロシア人の友人もでき、ほぼ毎週友人の家へ遊びに行き、ご家族とも仲良くなりました。夏にはダーチャ(ロシアの別荘)へも遊びに行き湖で泳いだりバーベキューをしたり、秋にはきのこ狩りをしに森へ行ったり、おばあちゃんからはソ連時代の話を聞きました。また、ロシアではロシア人の方からロシア語で、裏千家の茶道を習い、日本人の心をあえてロシアで学びました。

 私は、幼い頃から初めて会う人とも仲良くなり、怖いもの知らずに行動するところがあります。そのおかげで、どの国へ行っても順応することができ、すぐに友人もできました。

 また、いつも百聞は一見にしかずで、自分の目で、耳で、口で感じたいと思っているからです。せっかくその国へ行ったなら、その国の文化や芸術、自分が知らない楽しいことや食べ物があるのかもしれないと思うと、なんでも試さずにはいられません。文化や芸術だけなら観光でも感じることはできますが、小さなことでも体験したいのです。スーパーでの買い物や店員さんの対応、本屋さん、バスの乗り方、全てです。

 いろいろと書きましたが、私は立派な卒業生ではないのでアドバイスになるかわかりませんが、せっかくチャンスに恵まれたのなら恐れず何事にも挑戦し、人との出会いを大切にして欲しいです。私が今の会社で働いているのも偶然の出会いでした。アルバイトをしていたレストランの旅行を担当していたのがKSAツーリストです。

 学生の皆さんが大学中に、経験した良い事も悪い事も必ずいつか役に立ちます。そして、友人や教授との出会いをこれからも大切にしてください。どうぞ皆さん、楽しい学生生活を過ごしてください。

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