中川 直美(旧姓 澤井) さん

略歴

外国語学部中国語学科 1994年3月卒業
勤務先:桑村繊維株式会社
(2008年9月現在)


 皆さん、こんにちは。1996年に卒業した中川直美です(旧姓 澤井)。

 私は今大阪にある桑村繊維株式会社という繊維製造会社で海外営業の仕事をしています。

 産大の中国語学科を卒業後すぐこの会社に入社したわけではなく、最初は製薬会社で中国語とはまったく関係のない営業の仕事をしました。その仕事自体は好きでしたが、大学時代に折角中国語を学んだものの、仕事に使えるほどのレベルではなく、中国語をこのまま使えずに終わってしまうのかという思いがありました。
 そこで3年間で会社を辞め、中国・雲南省昆明にある雲南民族学院に1年間語学留学をしました。雲南での1年は本当に私の人生の中で有意義なものでした。
 私がいた雲南民族学院は雲南の少数民族のための大学であり、そこに留学している学生も一風変わった学生が多くて昆明に旅行に来てそのまま留学してしまった学生や、夫婦で留学している学生、“ニイハオ”と“ シェイシェイ ”しか知らないのにいきなり留学した学生など、個性豊かな留学生が集まっており、毎日楽しく過ごすことができました。
 勉強はと言うと、社会人になってからもう一度学生に戻ったのがとても新鮮で、学生時代にはそれほど一生懸命勉強しなかった(先生、ごめんなさい!!)のにその1年頑張れました。産大での基礎があったので1年で結構なレベルまではいけたと思います。

 その後帰国し、中国語を生かした海外営業の職を希望して探しましたが、貿易の知識もなく未経験なのでなかなか見つかりませんでした。
 そこでまずは中国語とは関係ない貿易事務から始めて貿易の知識を得、何社か経験した後、やっと海外営業という職につくことができました。今は中国直輸部門を任せてもらえ、月1回中国や台湾に出張に行っています。
 出張に行くとエージェントに食事に誘われ、そのエージェントのお客様や友人など多数同席したりすることが多いのですが、中にはそのエージェントの知り合いでもない人がなぜか同席していることがあります。
 そこから知り合い、商売を始めることもあったりします。これも中国ならでは商売なのでしょう。
 日本の社内にいても今はメールやSKYPEやMSN等チャットツールが普及しているので、普段からまめに中国のお客様とやり取りして密にコミュニケーションをとっています。
 どこの業界でもそうだと思いますが、繊維業界は特に人間関係が求められ、ただ単に中国語を話すだけではなくて彼らの中にどーん!と積極的に入っていくことが重要です。中国の人たちの考え、習慣は日本とはかなり違っており、日本人と同じように考えているとショックを覚えるかもしれませんが、その違いを楽しめるまでとはいかなくても、理解していればきっと成功できると思います。
 私の場合は留学期間中に中国人の友人とつきあい、旅行なども行き中国の習慣になるべく触れ、理解を深めるようにしました。
 帰国してから希望の職に就くまでに時間がかかりましたが、遠回りしたけれどもあきらめずに努力したからだと思います。語学も近道はありません。遠回りしてもあきらめないで頑張ってください。そうすれば自分のしたいことができ、充実した人生を送ることができると思っています。京都産業大学生は特にバイタリティーのある人たちが多いと思います。ぜひ頑張ってください!

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