水谷 美由紀さん

略歴

1998年3月 ロシア語専修卒業

過去〜大学時代

 京産大のみなさん、はじめまして。

 現在、大学生活を送っているみなさんは、日々どのような事を考えているのでしょう?!
 私は、何よりも「早く、一刻も早く就職して働きたい!」と考えていました。4年間絶え間なくアルバイトに励む中で、自分は社会人という環境の方がより自己表現できるのではないかと感じたからです。
 4年間の大学生活をギュッと凝縮してみると、この様になりました。

1回生:奇跡の往復6時間通学 ⇒「大学生活4年間のうち、まる1年を通学に費やすことに気づき下宿生活開始
2回生:サークルとアルバイトに明け暮れる ⇒“時間は無限”だと勘違い
3回生:海外旅行に目覚める ⇒慣れ過ぎた大学生活からの現実逃避
4回生:就職活動一色 ⇒就職氷河期でスムーズには進まなかったものの、企業の方との面接が毎回楽しみになる。早く仲間になりたいと強く願う

 振り返ってみると、もっともっとロシア語と真剣に向き合えば良かったと思います。ロシア語を専門に学べる大学は限られており、京産大のロシア語専修は非常に恵まれた環境です。もし、ロシア語の勉強に疑問を抱いているみなさんがいるとすれば、その環境を当たり前と思わず、もう一度最大限の努力でロシア語に向かってみてはいかがでしょうか? それからでも遅くはないですよ。向き合うことなく、諦めてしまった私からのアドバイスです!

 「早く、一刻も早く就職して働きたい!」と願い入社した会社では、毎日毎晩、ただ無我夢中で仕事に打ち込みました。しかし、充実した毎日の中でも、フランスで生活するという夢を諦めきれず、4年間働いた後、フランスへ旅立ちました。フランスとの出会いは、大学4回生。友達と何気に訪れたフランスの魅力に、すっかりとりつかれてしまっていたのです。「フランスでビジネスをする!」という目標を持っていたのですが、その時は語学と美術の学校で学んでいました。 再度フランスを訪れた際には、日本で仕入れたものをフランスで売る、いわゆる“行商”を実現し、当初の目標にやっと1歩近づきました。「このインターネットの時代に行商とは…」と呆れられることも多いのですが、諦めずに目標を持ち続けていれば、必ず実現するものなのです。

現在〜働くということ

 現在、IT関連の会社に勤務し、主にセミナーやトレーニングを通して商品やサービスをお客様にお伝えする仕事をしています。 「働くことで自己表現したい!」そう強く願い、スタートさせた社会人生活ですが、全くその通り、毎日充実した企業人生活を送っています。自分の個性をぶつけながらもどうやって社会と関わっていくのか、節目となるタイミングで真剣に深く考え、進んできた結果、現在があるのだと思います。

未来〜京産大の皆さんへ

皆さんへお伝えしたいことを考えてみると、2つありました。

【10年後の自分をイメージする】

 学生時代はいつか終わります。大学院に進学したり、留学したりするみなさんも多いかと思いますが、一生そのままと言うわけではありません。必ず訪れる“社会と関わる日”について考える時間を持ってみることをお勧めします。学生時代には、無限と感じる“時間”も、社会人になると、驚くべきスピードで過ぎ去ってゆきます。今このタイミングで、自分の強みと弱みを見つめ、自分の中のどの部分であれば、社会と溶け合っていけるだろうか?とじっくり考えてみてください。「今は見つからないよー」と言う方も心配することはありません。考えること自体が大切であり、これから創っていくことも可能なのですから。まずは、10年後の自分をイメージしてみましょう!

もう1つは、これ!【出会いを大切にする】

 大学時代にはたくさんの出会いをしますよね。社会人になることは、より専門性を持った集団の中に身をおくと言うこと。例えば、ファッション関連の世界で働くならば、そこにはファッションに興味を持った人が多く集まっているはずです。中学、高校、大学と進むにつれて、ある程度は志向が絞り込まれた集団になっていきますが、大学時代は自分と違った興味や目的を持っている人がまだまだ周りにたくさんいます。一つ一つの“出会い”をこれから先もずっと大切にしてください。京産大は素敵な出会いで溢れていますよ。


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