大栗 真佐美 さん

略歴

外国語学部中国語学科(1991年3月卒業)
京都市立向島中学校(国語、日本語教室を担当)
(2007年10月現在)
皆さん、はじめまして!91年外国語学部 中国語学科卒業の大栗 真佐美です。
私は現在、京都市立向島中学校で、国語と日本語教室を担当しています。

京都市には、多くの中国帰国生徒(中国帰国者の三世・四世)、外国人生徒が住んでいます。そこで、日本語教室が設置されています。中国から日本へダイレクトで学校生活に入る方も多いので、「日本の学校生活や、先生方への連絡など」を中国語でおこなっています。

中国語学科時代は、諸先輩方から、中国、台湾、シンガポール等の同年齢の方を紹介していただき、そのおかげで、「外国語」である「中国語」が自分自身にとって、とても身近なものになりました。1年目の冬には台湾へ、2年目は上海へ短期留学、その後も順調に、中華世界へしっかりはまり、長期休暇はほとんど日本にいませんでした。また、1989年長期留学(北京)へいき、忘れもしない「天安門事件」を体験することになりました。皆さんの中には、中国の歴史の授業で学習された方もあるのではないでしょうか?私は、今でも「天安門広場の光景、銃声、装甲車…」が目に浮かびます。このとき、「自分の人生において中国とは切っても切れない関係になる」と運命的なものを感じました。大学4年で復学し、矢放先生の研究室に通い、授業以外でも多くの中国語を教えていただき、「相声」のテープなどもよく聞かせていただきました。また、学長の坂井先生、中川先生の授業も忘れられません。

大学院へ進学するきっかけは、仕事で多くの中国帰国者の方々と出会い、もっと深く知る(研究する)必要性を感じたからです。大阪外国語大学へ編入後、大学院へ進学、研究テーマは「中国帰国者」です。第2言語の問題、アイデンティティの問題、日本での生活について考えさせられることはとても多いです。

疑問が湧き、立ち止まり(調査)、考えをまとめる(結論)ことは大切ことだと思っています。若いうちに多くのことに興味をもち、深く知ってください。中国は本当に奥が深い。せっかく中国語学科を選んだのですから、どの方向からでもいい、「中華世界」を楽しんでください。学生の皆さんに負けずに、私も中国とこれからもずっとつきあっていくつもりでおります!そして、やろうと思ったことは「迷わずやる」ことが大切です。チャンスを逃さず、自分自身を常に向上させてください。

「誠に之を求むればあたわずといえども遠からず」(為せば成る)  応援しています!
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