藤井 由紀子さん

略歴

2001年 京都産業大学 外国語学部 中国語学科(現:アジア言語学科 中国語専攻)卒業

現職

大学を卒業して流通業11年、不動産事務所1年を経て、現在は京都の法務局で国から民間委託された不動産証明係の管理者代行をしています。日本各地の不動産は、明治中頃に制定された『不動産登記法』に基づき管理されています。「原本」の登記記録を記載した「登記簿謄本」は誰でも取得できるものです。したがって来局されるお客様も一般の方はもちろん、各種仕業、国や地方公共団体の方まで幅広いのが特徴です。お客様の話を伺ってから、どの「謄本」を交付するのが最適なのかを考える事が、一番難しい所でもあり、一番のやりがいでもあります。
現職に就いて9年目になります。管理者代行業を行うにあたっては、前職の流通業で培った集団マネジメントの考え方が基礎になっています。今の集団をスムーズに運営していけるように、新たな知見も取り込みながら、マネジメントのあり方を模索し続けているところです。

大学での学び

高校までの授業とは違い、大学生当時は自分の興味のある分野に特化して学んだ貴重な時間だったと思います。好きな中国語学を軸に、書道を趣味にしているので書道芸術論を読んで、レポートを書いたり、点訳を学びたくて大学間の単位互換制度を利用して同志社大学の授業を受けに行ってみたりしました。土曜日の午後には簿記の授業を大学で受けて資格も取りました。休みの日も琴を学んだり、清水寺で演奏したりしたことが今振りかえるととても懐かしいです。
いろいろやってきましたが、大学生活の中で一番やり抜いたと言えるのはやはり卒業論文だったと思います。何をテーマにするかに始まり、参考文献の集め方、少人数のゼミでは一人ずつ中間発表もあり、とても緊張しましたが、今では貴重な経験です。卒業論文提出締め切り間近になると、深夜のテレビで高速道路の映像を流しながら、ひたすら書き進めていきました。最後の数日間はほとんど睡眠もとらず、提出直後に先生から「水分取りなさい!」とポカリスエットを頂いたことが今でも懐かしいです。

後輩へのアドバイス

私達が大学へ入学する頃は「これからの時代は中国だ」と言われていました。昨今はアフリカも注目されつつあるようで、世界情勢は年々変化していきます。社会人になれば、新たな経験をたくさん積んでいくことになると思います。一見した所、「こんなことが役に立つのだろうか」とか、「理不尽じゃないか」と思うこともあるかも知れません。それでもひとつひとつ経験を重ねていく中で、そんな経験がひょんな形で生きてきます。ですから、学生時代からどんな事でもまずはやってみる、トライアンドエラーを繰り返すことを習慣づけていってほしいと思います。ともに頑張っていきましょう。

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