椙山 和紀さん

略歴

1994年 京都産業大学 外国語学部 中国語学科(現:アジア言語学科 中国語専攻)卒業

メッセージ

私からは在学中に、「しておくべきだった・・・」と反省している超基本的な事(小学生レベル)を2つお伝えしたいと思います。一つ目は「予習」、二つ目は「復習」です。これをそれぞれ「多听、多说、多读、多写」において、しっかりやっておくべきだったと。この事はバランスの良い食事が健康な体を作り上げる、と例えることが出来ると思います。つまり中国語を専攻した者として社会に役立っていく為の基盤作りになる、ということです。

私の黒歴史として、入社間もない頃、来日した中国の客先との仕事に同席し、上司の通訳を任されたことがありましたが、その「基盤」がゆるかった為に、首尾よくその役割を果たせず、へこんだ事がありました。以降、学生時代に先生方から種々ご教導頂いていたことをベースに、中国関連の仕事において言語・文化・人に対して感度高くアンテナを張り、体験的に学ぶといった形で、社会人になってからも基盤固めを続けることになりました。

社会人になって早々、その様なつまずきもありましたが、皆さんには是非、学問習得のための予習に加え、先々の事象を想像し、見通すという意味での「先読み」や、授業後の復習にとどまらず、更なる高みを目指すという意味で、自身が取った行動や経験したことについて都度、自省・客観視・考察を「リフレイン」(繰り返す)しながら学問的な素養に加え、人間力や生きる力も備えてほしいと思います。

中国語や中国の社会・文化・歴史的な背景が身に付いていると社会で役に立てる、つまり活躍の場が国内外に広がります。ただ、会社で働く上では思いや希望と異なる事にも従事せざるを得ないことや理不尽なこともあります。その様な状況に陥っても、自分の思いや興味のある分野にフォーカスし続け、大事にし続け、ポジティブな意味でのマイペース(のんびり、という意味ではなく)を維持、更には向上させながら歩んで行ける様な人になってほしいと祈っています。

(後日談)上述の黒歴史から数年後、中国に出向し、現地法人の日本人上司と中国の客先との商談に同席した際、中国の客先から「你是日本人啊!?以为是中国翻译!(あんた、日本人なん!?中国人の通訳だと思っていたよ!)」と言われ、心の中で小さくガッツポーズ。

上海出張(夕食後 豫園にて)
ある日の現地社食での昼食
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