西野 智輝(にしの ともき)さん

略歴

1995年 徳島県生まれ
2014年 徳島県立城東高等学校卒業
2018年 京都産業大学外国語学部国際関係学科卒業
2018年 サカタインクス株式会社入社
2019年3月現在 グループ経営企画本部国際部に所属
(2019年3月現在)

サカタインクス株式会社は、1896年に日本で初めての新聞インキ専業メーカーとして大阪で創業しました。2016年に創業120周年を迎え、現在では世界で3位の大手印刷インキメーカーに成長しております。創業当初は新聞用インキの製造から始まりましたが、現在では雑誌や書籍、段ボール、包装紙、食品パッケージなどに使用されるインキの開発と製造も手掛けています。また、インクジェットインキ、カラートナー、カラーフィルター用顔料分散液など、新たな分野の素材開発にも取り組んでいます。海外展開は、1960年にフィリピンに初の海外駐在所開設に始まり、1979年に台湾で海外初のインキ生産拠点を設立以降、米欧アジアに積極的にグローバル展開を行ってきました。現在では日本及び海外合わせて18の国と地域に関係会社を持っています。新興国の経済成長や人口増加を受け、海外売上比率は今後益々高まっていくものと予想されます。

私が所属している国際部では、海外現地法人の各種サポート並びに輸出入を行っております。インキの製造に必要な原材料や印刷機器の輸出入などの貿易実務はもちろん、海外のお客様や現地法人の経営陣が訪日された際のアテンド業務や、海外の経営首脳陣が参加する大きな会議を主催する時のお手伝いすることもあります。部員はそれぞれ担当の国を持っており、担当国—日本間の窓口として各種サポートを行います。私はインド工場への原材料輸出と、アメリカおよびイギリスからインキを輸入する仕事を主に担当しています。これ以外にも雑多な仕事があり、国際部の仕事は幅が広いので大変だなと感じる時もありますが、部員の方と協力しながら日々の業務にあたっています。

私は大学在学中、国際経済論に軸を置いたゼミに所属し、新興国の経済や日系企業の現地活動についてゼミのメンバーとディスカッションする機会がありました。今自分が担当しているインドの経済についての資料やニュースなどに目を向けるとき、どういった資料を今自分は見ているのか?ここからわかることは何か?というように、研究する気持ちで眺めることが出来ます。

大学4年の冬に、就職活動センターの資格試験講座に申し込み「貿易実務検定C級」を取得しました。勉強する過程で、貿易の仕組みの基礎や関係業者の仕事内容などを大まかに把握することが出来たので今の仕事を行う上で役立っています。貿易関係への就職を目指す方/決まっている方は取得をお勧めします。

国際関係学科だけに限らないと思いますが、大学での勉強はどちらかというと、じっくり考えて自分なりの予想を立てたり、教科書の基本的な理論に沿った例をまとめたりするなど、比較的時間をかけて成果物を提出することが出来るものだと思います。一方、会社での実際の業務においては「仕事の順序を念頭に置いた素早い判断力と見通し力、正確性」が大事になると考えます。これまでは大学でじっくり勉強に取り組むことができた分、少しギャップを感じることがあるかもしれません。この勉強をした後はこれをするといった順序の整理、間違いがないかの見直しという習慣をつけるよう心がけてみてください。普段の生活の中でこれを意識して実践できた4年間としなかった4年間の差は大きいと感じますが、皆さんはどう思われますか?実りの多い大学生活になるよう、自分の腕でどんどんデザインしていってくださいね。

PAGE TOP