檀上 恵利奈(だんじょう えりな)さん

略歴

1992年 奈良県生まれ
2011年 奈良県立平城高等学校卒業
2016年 京都産業大学外国語学部国際関係学科卒業
2016年 学校法人京都産業大学奉職
2019年3月現在、事務職員として国際交流センター事務室に勤務
(2019年3月現在)

私は現在、母校である京都産業大学に職員として勤務しています。入職当時から配属されている国際交流センターでもうすぐ4年目を迎えます。国際交流センターは、大学の国際化推進をはじめ、留学生の受け入れ及び本学学生の海外派遣を多方面からサポートする部署です。日本人学生の正規留学等での海外渡航までのサポート、バディ制度やランゲージ・エクスチェンジなどの学内でできる国際交流制度の運営、受入・派遣留学生対象の奨学金関係の手続きなどが、現在の主な業務です。窓口での対応や協定校とのメールのやり取りなど、英語を使用する場面が多い部署でもあります。時には、大学の広報活動や協定校訪問などで海外出張に出向いたりもします。

私は本学の外国語学部国際関係学科出身で、学生時代には交換留学制度を使って1年間ポーランドへ留学しました。欧州には学生の流動を促進させるために設立されたERASMUSという制度があり、EU諸国の様々な国・地域からの留学生と共に学ぶことができる点に惹かれ、協定校があるポーランドを選択しました。留学先では、ポーランド人のルームメイトと1年間一緒に生活して、大切な親友になりました。今でもお互いの誕生日にはメッセージを送りあい、交流が続いています。

留学先の授業は、欧州にフォーカスした政治学・経済学に関するものを中心に履修していましたが、日本では学べないことを学びたい!という思いから、ポーランドの歴史やポーランド語の授業も取っていました。どの授業も、教員が一方的に話す形式ではなくディスカッションやプレゼンテーションなど学生が主体となって進んでいくものばかりで、欧州の学生との言語レベルの差から、留学当初は大変苦労しましたが、英語漬けの日々に身を置いて、周囲に助けられながらもなんとか乗り越えることができました。日本人がいない環境で1年間過ごしたことにより、日本では得られなかった、活きた英語と人間としての自信を得ることができました。留学以外にも、アルバイトで貯めたお金で海外旅行に行ったり、長期休暇を使って海外ボランティアに行ったりもしました。周囲の友人にも恵まれて、夜な夜な一緒に課題に取り組んだり、空き時間におしゃべりしたり、友人と過ごす時間が何よりの息抜きで、とても楽しかったです。

上記の留学経験を含めた本学での学びで得たものを一言でいうと、「考える力」だと感じています。もちろん、日々の語学の授業や留学経験で語学力も、入学当初と比較するとずいぶん伸びたと実感していますが(最終的にはTOEIC850点以上のスコアを取得できました)、それ以上に、自分の意見を論理的な根拠を示しながら述べる力は、国際関係学科での学びがあったからこそだと思っています。所属していたゼミでは、国内外で話題になっているニュースを取り上げ、そのまとめを3分間でスピーチしたり、新書を読んでレポートにまとめるという課題が課せられていました。スピーチもレポートも、ただ書いてあることをそのままの順序でまとめるのではなく、起承転結を明確にしたうえで、重要なキーワードを抜粋し、さらに自分の言葉で表現しなければならず、これらの課題にかなり時間を費やした記憶があります。周囲からは、そっちのゼミは大変だね、と声をかけられたり、当時は自分でも、「何の役に立つのだろう?」と疑問に思いながら課題に取り組んでいました。しかし、社会に出てあらためて、自分の頭で考えたことを自分の言葉で発信する、ということの重要さを実感しています。自分の意見を持つにはそれなりの知識と論理だてが必要ですが、日々の授業やゼミ活動、さらに留学経験によってこれらの能力を身につけることができました。

私は、本学へは不本意入学でしたので、入学当初は抜け殻のようにだらだら過ごしていました。そんな中、当時の国際関係学科の先生に勧められたのが交換留学でした。もともと語学を身につけたい思いはありましたし、このまま何となく4年間が終わるのも勿体ないな、と感じて、それからは何に対しても積極的にチャレンジしながら、かけがえのない学生生活を送ることができました。今では、京都産業大学で学ぶことができて本当に良かったと思っていますし、4年間サポートしてくださった国際関係学科の先生方には本当に感謝しています。本学には、皆さんが成長できる環境が整っています。アルバイトやサークル活動に時間を費やすのももちろん良いですが、ぜひ、様々なことに挑戦し、自信を持って卒業してほしいです。私も、本学への恩返しとして、職員の立場から皆さんの成長を全力でサポートしますので、悩みや相談があればいつでも来てください。

PAGE TOP