岸上 慎太郎 さん

略歴

2005 香川県立観音寺第一高等学校卒業
2009 京都産業大学外国語学部言語学科イタリア語専修卒業
2011 ヒコ・みずのジュエリーカレッジ シューメーカーコース卒業
   有限会社 中山靴店入社
現在 札幌店にて店長を務める
(2018年5月現在)


イタリアへの興味

何故か、中学生の頃から将来はイタリア語を学びたいという想いを抱いていた子供でした。おそらくテレビや雑誌などで見るイタリア料理を作る料理人に憧れを持ったことがきっかけだったと思います。
その後、高校時代は部活動でサッカーをしていたこともあり、イタリア語でスポーツの通訳士をしてみたいという想いもありました。元々ファッションに興味があったこともさらなるきっかけとなり、大学ではイタリア語を学ぼうと決意しました。

大学時代

もちろん大学入学時には将来的に留学をしようという考えがあり、それに向けて勉強に励んでいました。また、アルバイトをしたり、サークルでバンドを組んだり、色々なことを楽しんでいた学生だったように思います。
常に色々な経験をしたいなと考えていましたので、お金が無いながらも、興味のあった音楽・服・本・映画・美術・旅行など様々なものに投資をしたつもりです(笑)。
さらに夏休みを利用し、寝袋を担ぎ自転車で四国88ヶ所お遍路参りを経験したのも、この頃でした。今の自分にとって非常に良い経験だったと思います。


イタリア留学

2007年、3回生の時に、シエナへの10ヶ月間の留学を経験しました。最初の頃は日本での座学の勉強と実際の会話との違いに戸惑いながら苦労し、挫折したことを覚えています。
授業では、イタリアの文化や宗教と、自国のそれらを比較することがあり、その時に初めて自分の「無知」に気付かされ、改めて日本について良いところや悪いところを考えるきっかけになりました。
また語学の勉強だけでなく、様々な国から来ていた留学生との交流や外国人とのシェアハウスも、異文化を体験する貴重な機会でした。留学中も、休日を使ってはイタリアの様々な都市や近くのヨーロッパ諸国へ旅行をし、その土地の文化や雰囲気を肌で感じられたことは素晴らしい経験となりました。

留学後〜現在に至るまで

そして私は現在、靴屋で働いていますが、ここに至るまでのきっかけとなったのは、留学中に住んでいた家の近くに靴の工房があったことでした。そこで職人の手によって作り上げられる靴を見た時に、自分自身でも作りたいと思うようになったのです。
大学卒業後は靴作りの専門学校に入学し、靴の製作やデザインなどを学びました。その後は現在勤めている、中山靴店に入社し、靴の販売や修理、中敷の作成を中心に仕事を行っています。また、年に二度ほどイタリアを訪れて、ミラノで行われる靴の展示会に参加して靴の買い付けを行ったり、業務提携しているイタリアの靴ブランドとミーティングをしたりしています。
仕事をするというのは、楽しいことだけではありませんが、靴や自分自身で作成する中敷を通じて、お客様へ感動を与えられるのは何事にも代え難いと感じています。
MICAM靴展示会(ミラノ)
イタリアのタンナー(皮革製造工場)での打ち合わせ
業務提携を行う会社のディレクターと

在校生へのメッセージ

実は私自身、留学中や大学在校中にはイタリア語を仕事で使うとは微塵も思っていませんでした。その時々のきっかけが繋がり、今に至っていると思っています。
明確な目標があり、それに向かって様々なことをやり遂げる人もいれば、ぼんやりした目標を持ちながら、それぞれの人生のきっかけで目標が変わったり、やりたいことが変わったりする人もいると思います。自分は後者でした。
今の自分があるのは、大学時代の本当に様々な経験をした日々があったからだと感じています。
語学を勉強するのはもちろんですが、自身の興味あるものに対してはとことん向き合って、色々な経験や体験をしてもらいたいなと思います。
皆さんの大学時代が「素晴らしい日々」となりますように!

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