城福 麻希(じょうふく まき)さん

略歴

1990年 徳島県生まれ
2009年 徳島県立徳島北高等学校卒業
2013年 京都産業大学外国語学部国際関係学科卒業
2013年 医療法人藤田眼科(徳島市)入社
(2015年8月現在)
私が勤めている医療法人藤田眼科には、医師7名(非常勤を含む)、看護師10名、視能訓練士6名、その他スタッフ19名、計42名が在籍しています。白内障手術に力を入れており、1994年の開院以来、2014年現在で41,616件の白内障手術を行い、地元のみならず県外からも多くの患者様が来院されています。当院ではまた、1999年より、ミャンマーの医療レベル向上のために、現地での医療活動やインターンの受け入れに取り組んでいます。
 当院のスタッフは看護部、受付、検査部に分かれており、私は検査部に所属して、視力検査、眼底検査、術前検査などを担当しています。日々勉強が必要で大変ですが、手術を受けた患者様からいただく「よく見えるようになったわ、ありがとう」の一言で癒され、がんばれます。

私が就職活動で当院スタッフに応募しようと思ったのは、地域のみならず海外でも活躍する病院というところに惹かれたからでした。発展途上国でのボランティア活動に参加することに幼いころから憧れていた私ですが、大学在学中には実現できなかったため、「ここへ入れば、できるかもしれない!」と思ったのです。その夢は、入社後11か月目という思いのほか早い時期に実現しました。現地でミャンマーの医師と当院院長とのやり取りを聞いていて、ミャンマーの医療事情の実態や、ようやく発展の兆しが見えてきた経済情勢を感じることができました。

社会へ出て2年が経ちましたが、今でも在学中のこと、それも授業の様子を思い出すことが、よくあります。私は大学に入学するまでは、必要最低限の勉強しかしてきませんでした。しかし、自分がそこで学びたいと思った大学・学科にAO入試で入学できたため、大学ではがんばろうと思いました。学科での勉強は英語漬けの日々で、リーディングやライティングの宿題が嫌になったこともありました。夜中まで宿題をして寝不足になることもありました。しかし、やっていくうちになぜか勉強が楽しくなっていき、もっと勉強したいと思うようになりました。3回生・4回生になると、好きなことをゆっくりと学べるのは大学時代しかないと思い、興味・関心のある授業を、曜日・時限や単位の制限に関係なく、積極的に履修しました。そんな日々が、今はとても恋しいです。大学の授業に出て、ゼミでみんなと国際問題・時事問題について話し合う、それが今の私が一番したいことです。

在学中のみなさんも勉強が嫌になることがあると思いますが、今学べる時に一生懸命学んで下さい。ボランティアや留学に興味があれば、勇気を振り絞って実行してください。私には、勇気が出ずにできなかったことがあります。部活があるから、費用がかかるからと言い訳をしていましたが、そのことに対して今は後悔しかありません。大学在学中には、できたこと、できなかったことの両方がありますが、「大学での経験は大事な宝物」です。身を持ってそれを経験しました。
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