寺田 美紀 さん2(2013年7月)

略歴

2001年3月 京都産業大学 外国語学部 言語学科 インドネシア語専修卒業
2005年3月 京都産業大学大学院 外国語学研究科 言語学専攻修了
2002年3月~2004年3月  在インドネシア日本国大使館勤務 (外務省在外公館派遣員)
2005年4月~2011年3月  インドネシア・エプソン・インダストリー勤務
(2013年7月現在)

近況

総務部メンバーと会社正面玄関ロビーにて
私は現在インドネシアのジャカルタ郊外に住みながら、インドネシア人高校生や大学生、社会人に日本語のプライベートレッスンを行ったり、地域の皆さんと一緒になってボランティア活動を積極的に推進したりしています。
直近では、インドネシアにある日系企業に勤務し、総務部門に属しながら社長秘書業務、日本人赴任者や出張者、技術支援者のサポート、翻訳・通訳、日本への研修生派遣に関わるサポートなどに携わっていました。

学生時代

入学当初は大学という新しい環境に慣れるのに精一杯。1~2回生の頃は、ただ単に毎日の授業やサークル活動、アルバイトをこなす日々で、試験の時期になるといつも直前に慌てて勉強していたことを覚えています。この頃は、将来どのような仕事に就きたいかなんて真剣に考えたことはほとんどなく「まだまだ先のことだから」と後回しにしていました。
そんな私がインドネシア語を使って仕事がしたいと漠然と思い始めたのは3回生の頃からだと記憶しています。インドネシア語専修の勉強熱心で好奇心に満ちた素晴らしいクラスメートたちから良い刺激を受けたこともあり、より集中して授業を受けるようになり、それによって勉強することが楽しくなってきたのです。またインドネシアを旅行した時に、それまでに習ってきた言葉が通じたときの喜びが忘れられず、もっとうまく話せるようになりたいと思ったのも一つのきっかけです。
4回生の頃は日本語教師になる夢もあったので、インドネシア語をより専門的に学ぶことに加え、言語学や日本語学も学びたいと思い、大学院に入学しました。大学院では、少人数制のもと、幅広い観点から語学を深く学べ、研究を通して物事を様々な角度から考える姿勢を見に付けられたのが良かったです。それはグローバルな視野を養い、多様な考え方を持つ人々と暮らし、仕事をしていく上での土台になっています。
大学院で学ぶ魅力は、興味のある分野を深く学び、研究の面白さを味わえるだけでなく、その分野で仕事ができるレベルまで知識を高められることだと思います。
総務部メンバーとの食事会
会社のピクニック

後輩へのメッセージ

日本国内で学べる機関が数少ないインドネシア語。その中でも京都産業大学で学ぶ魅力は、インドネシアに関連するあらゆる分野を専門とし、それらの分野を長年研究されてきた素晴らしい教授や講師の先生方による、工夫が凝らされた且つ独自性のある毎回の授業にあると言えます。
私は留学経験はありませんが、大学卒業後(大学院入学直後)にインドネシア語技能検定試験A級(当時の最上級)に合格することができました。大学の授業をしっかりと受け、日々の予習・復習に力を入れてさえいれば、A級合格レベルに到達できるということなのです。一次試験は筆記試験、二次試験はインドネシア語での口頭試験でしたが、京都産業大学で行われる授業はそれらの試験にも十分対応できる質の高いものだと言えます。学生の皆さんには、日々の授業を大切にし、1年に2回しか受けるチャンスがないインドネシア語技能検定試験(現在は特A級~E級)にぜひ挑戦してほしいと思います。インドネシア関係の就職にも有利になることは間違いありません。
また、私は大学院在学中に力試しで受けてみた外務省在外公館派遣員の試験に合格し、思いがけなく在インドネシア日本大使館に勤務し、日本とインドネシアの重要な外交場面に直接触れるという貴重な機会を得ました。日本全国から多くの受験者がいた中で、一次試験(筆記)と二次試験(外務省でのインドネシア語面接)から成る本試験に合格できたことには、私自身が一番驚いたと同時に、京都産業大学のインドネシア語専攻で学んできて本当によかったと思いました。

その他

大学を卒業して10年以上が経ちますが、先生方と卒業生との交流は今でも続いています。4年に1度のオリンピックの年には、事務局の方々のご尽力により、インドネシア語専修の大同窓会が京都で盛大に開かれ、学生時代にお世話になった先生方や同級生、先輩、後輩たちに会うことができます。また、ここインドネシアでも、先生方のインドネシア訪問日程に合わせてインドネシア在住の卒業生で集まって食事をしたりします。先生から大学の最新情報をお聞きしたり、お互いの近況を報告し合ったりして、楽しく有意義な時間を過ごすことができます。
卒業後であっても、先生方と直接会えたり、いつでも連絡が取れる環境にある私は本当に幸せ者だと思います。人生の岐路に立った時に的確なアドバイスをしてくださる先生方の存在は大変心強く、先生方の変わらない温かい人柄には心から感謝しております。
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