ドゥニカ 祐紀子(旧姓 塚本)さん

略歴

勤務先:マッコーリーキャピタル証券会社(東京都千代田区)
出身高校:雲雀ヶ丘学園高等学校(兵庫県宝塚市)
(2009年2月現在)

近況

私は2003年に卒業し新卒で三井住友海上の大阪営業本部に半年勤務しましたが、外資系で働きたいという思いで上京し、現在オーストラリア最大の投資銀行マッコーリーキャピタル証券の東京支店に勤務して6年目となります。東京支店では社員200人程度のうち6-7割程度が外国人なので、ミーティングやメール、社内手続き等は基本的に全て英語です。
私は調査部に所属し、日本株の投資判断に携わっています。調査部の仕事は日本企業のビジネス形態や財務状況などを調べて、その株が『売り』もしくは『買い』なのかを判断し投資家向けにレポートを書きます。ニュースや新聞記事などの情報によって株価が上下されるため、常に最新の動きには目が離せません。また世界中に支店があり、各国の現地スタッフと仕事を連携するので様々な人とのやりとりがある日常です。

プライベートでは2007年にオーストラリア人と結婚をし、今年の5月には出産予定と公私ともにとても充実しています。これも大学時代に留学を決意し、それをバックアップして頂いた教授・外国語学部の事務室の皆様のおかげだとつくづく感じております。

学生時代 人生の転機

元々語学が好きだったので外国語学部希望でしたが、正直私がロシア語に入ったのは偶然という方が大きくて特別にこだわりがあったわけではありません。ただし、せっかく縁があって専攻するのであればロシアに留学をしたいと初めは思っていました。1回生の終わりに国際交流会館への入居を募集していて、留学生との交流を計りたいと応募しました。幸いなことに2回生の時に入居を認められて、京産大に留学に来ていたドイツ・ニュージーランド・アメリカ・中国・韓国・チュニジア等沢山の留学生達と知り合い、貴重な一年を過ごすことが出来ました。その際、留学生同士の会話では英語が中心だったので、英語に魅了され翌年の3回生でのニュージーランド留学を希望しました。ただ専攻はロシア語、留学希望先は英語圏、更に大学を4年で卒業したいという希望にはいくつか困難もありました。事務室に何度も通い、何か方法はないかと一緒に相談にのって頂きました。すると幸い認定留学として認められる方法があることを教えて頂き、全ての希望が叶ったのです。そして私がロシア語専攻生初の英語圏認定留学をすることになりました。

ニュージーランドのオークランド工科大学(AUT)にて1年という限りある時間の中での留学だったので、何としても物にして帰る決心をし、一生懸命勉強しました。でも好きなことを勉強する時は苦痛ではないのです。留学中に恩師であるロシア語の北上教授に連絡をしたところ、「せっかく行ったのだからロシア語を忘れるくらい、英語に没頭して下さい」とエールを頂き、とても励みになりました。おかげでクラスも次々と進級することが出来、目標であったケンブリッジ検定にも合格をして、楽しくて充実した最高の1年を送ることが出来ました。実質10ヶ月の留学でしたが、他の誰にも負けないくらいの英語力を身につけて帰ってきたと自負しています。

メッセージ

大学受験をするのは高校生の時です。その際にまだ入ってもいない大学の専攻を決めなければいけません。私のように大学に入ってから、新しい興味を持ち始めたり、進路変更を考えたりする人も少なくないかもしれません。簡単に諦めることは良くないですが、前に向かって実現させることはタイミングと勇気が必要です。大学の教授・事務局の方々に相談すれば親身になってサポートしてくれます。やりたい事を見出すこと、そして実現させたいという信念を持つことが大切です。

また在学中に留学を希望する方は、外国に住んで学校に行っているだけではたいして上達しないことを覚えていてください。いかに自分でその言語を実際に使う環境に置くか、現地の生活に馴染もうとするかが鍵です。何気なく10年海外で過ごしていても上達しない人は沢山います。「1年しか行かなかったのでこの程度しか出来ません」、ではなく1年でなんとしても身につけるという意志を貫き通して無駄のないようにしてください。

人生の転機は自分で作る物です。大学入学後も就職後も、今この瞬間がこれからのあなたの人生の中で一番若い時なのです。平凡にするのも、華やかにするものあなたの行動次第です。京産大という今後どうにでも変貌を遂げられる最高の舞台にいると言う事を誇りに思い、夢を実現させてください。
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