第6回観光学術学会 学生ポスターセッション 優秀賞受賞
ゼミ・研究-
経営学部 3年次
茶園 桜さん -
経営学部 3年次
淺田 康平さん
自分たちの意見を、他大学の先生や学生に向けて発表!
「アートプロジェクトは地域問題を可視化するのか、覆い隠すのか?」。私たち金光ゼミの6人は、瀬戸内国際芸術祭の舞台となった小豆島と豊島について、アートプロジェクトが地域おこしに貢献するかを実地調査した結果の発表を行いました。調査自体は昨年の夏休みのゼミ合宿で行ったもので、2グループに分かれて「小豆島あるいは豊島と聞いて連想するものは何か」といった内容のアンケート調査を実施。連想した先にそれぞれの島の問題に関係する内容が出てくれば、地域問題を可視化できているといえますが、今回の調査からは、小豆島は住民に対しては可視化できているが観光客には伝わっていない、豊島は覆い隠されているという結果が得られました。私たちは、地域問題の解決手法として使われるアートプロジェクトは問題提起を目的として行われるべきと考えていたので、2つの島のアートプロジェクトに関しては今後より問題を可視化できるようにアーティストや主催者が取り組んでいく必要があると考察しました。
発表での気づきを糧に、次のテーマをやりきりたい。
今回優秀賞を受賞できた理由は、調査から考察までをしっかり行い、自分たちの意見を含めてきちんと説明できたことにあると思います。評価された一方で、セッションの際に他大学の先生から「お祭りとして盛り上がることも目的なのでは?」と指摘を受けるなど、自分たちがアートプロジェクトのひとつの側面しか見られていなかったことに気づかされました。このテーマはゼミの2年次生が引き続き調査を行うので、今回の発表で得たさまざまなアドバイスを活かし、後輩たちがよりテーマを深めていけるようにサポートしたいと考えています。私たち3年次生は、今後地方ではなく都市で行われるアートフェスティバルをテーマに調査を進めるので、さらに視野を広げながらきちんと成果を出せるようにやりきりたいと思っています。
※掲載内容は取材当時のものです。