実験動物一級技術者学生の部で3位受賞!
ゼミ・研究-
総合生命科学部 3年次
内藤 加奈絵さん
将来を見据えて、資格の取得を目指す。
実験動物一級技術者試験は、動物実験を行う上での知識や技能を証明するための資格です。取得を考えた理由は、開発中の医薬品の安全性を確かめる「前臨床試験」に携わりたいと考えたから。前臨床試験とは、新薬の効果や副作用を検証する試験の1つで、動物を用いた実験を行います。この夢を実現するには、資格を取得して知識・技術を磨く必要があると考えたのです。取得への道は、まずは広範囲にわたる学科試験から。1ヵ月程しっかりと勉強し、これをクリアすると、約2ヵ月後に実技試験が行われます。私はこの2ヵ月間、週2回5時間ずつの対策講座と、日々早朝に自主練習を繰り返し行いました。指導員の方からは「誰もが1度はスランプになります」と言われていたのですが、私がスランプになったのは、なんと試験の1週間前。結局試験前日までスランプが続き、100%成功させることができないままの、不安な気持ちで試験を迎えました。
予想以上の成績を自信に、夢に向かって研鑽を続ける。
心配もありましたが、「今まで何度も練習してきたから、きっと大丈夫!」と自分に言い聞かせ、本番ではリラックスを心がけて取り組みました。マウスから採血し、口から薬液を投与するゾンデを行い、解剖をして指定の臓器を摘出という操作を無事に終え、実験は成功。「ほぼ合格は決まった」と思い、胸をなでおろしました。その後結果通知を受け取ると、予想通り合格。それだけではなく、学生の部3位という高成績での合格でした。驚きの結果ではありましたが、夢をあと押ししてくれる良い成果になったと思います。ですが、これに満足するのではなく、4年次の研究活動や就職後の仕事でも地道にスキルを高め続けなくてはと考えています。新薬を待つ患者さんに少しでも早く薬を届けられるように、スムーズに前臨床試験を進められる技術者を目指します。
※掲載内容は取材当時のものです。