就職・キャリア
就職活動のペースは人それぞれ。「もう遅いかも」と思わずに、いつでも相談に来てください
進路・就職支援センター
大島 功
2006年から京都産業大学に勤務。休日は2人の子どもと遊ぶのが楽しみ。PCの組み立てや電子工作が得意。
情報を提供して、学生自身に選んでもらう
進路・就職支援センターで、学生の相談を受けています。ここに配属されてから、駅の企業広告なんかを見ると「どんな企業だろう?」と気になって調べてしまうようになりました(笑)。
相談に来るのは、4年次生が中心ですね。内容は、履歴書の添削や面接の質問内容など。「内定を2つもらっているけれど、どちらを選べばいいでしょうか?」という相談もあります。
大学院に進学するか就職するかで迷っている学生が来たこともありました。彼の希望は研究開発職として就職することだったので、大学院に進む方が可能性は広がるということをお話ししたんです。色々と相談した結果、「就職するつもりでしたが、やっぱり進学することにしました」と報告にきてくれました。
僕たちにできるのは、「こう進むと、こういう将来が待っている」という情報を提示すること。そのうえで、どこにメリットを感じるか学生自身に判断してもらいます。誰かにベストな道を選んでもらってその通りにしたとしても、後になって後悔することがあると思うんですよ。でも、自分で決めた道であれば、多少辛いことがあっても乗り越えていけると僕は考えています。
学生のために自分はなにができるのか
僕自身は就職活動をしているとき、あまり業界や企業を見て回りませんでした。今になって「こんな面白い企業があったのか」と気付くことがよくあります。だからこそ、学生に多くの情報を提供し、選択の幅を増やしてもらいたいと思います。
進路・就職支援センターの職員として、就職率を上げたいという使命感は確かにあるのですが、一方で安易に決めるべきではないという気持ちもあって。たとえば、休学をして海外留学やワーキングホリデーに行きたいという学生も来るのですが、日本に戻ってからどうするのか明確なビジョンがあればいいんです。長い人生の中で今自分が何をすればいいのか、本人が選んだことのために、自分ができることをしてあげたい。
僕はこれからも大学職員として仕事をしていくつもりですが、どこで何を担当することになっても、常に「学生のために何ができるのか」ということを考え続けたいですね。
※掲載内容は取材当時のものです。