互いを思う気持ちを、個々の強さに。武術太極拳で世界を魅了する
スポーツ
-
外国語学部 3年次生
大津 こころさん(2016年全日本武術太極拳競技会 長拳4位(写真左))
-
外国語学部 1年次生
大津 夕陽さん(2015年度武術太極拳(ジュニア)日本代表(写真右))
-
外国語学部 1年次生
大津 朝陽さん(2015年度武術太極拳(ジュニア)日本代表(写真中央))
【むすぶ人】大津三姉弟
日の丸を背負い、悔いのない武術人生を。
武術太極拳を始めたのは、愛好者だった祖母の影響。4歳で習い始め、遊ぶ時間がないぐらい双子の弟たちと一緒に毎日練習を続けてきました。3人とも何度も国際大会に出場したことがありますが、やはりそこは特別な場所です。以前、私だけが日本代表に選ばれ、弟たちが落選したことがありました。その時は自分の選出を素直に喜べず、弟たちにどう声をかければいいか分かりませんでした。でも、それと同時に「私が選ばれた背景にも、2人と同じように悔しい思いをした人がいるんだ」と改めて代表になることの重みに気づかされた経験でもありました。もっと上手くなるために、コーチからの指導はもちろんのこと、先輩や弟たちからのアドバイスを聞いてパフォーマンスを改善するようにもなりました。「また国際大会の舞台に立ちたい」という思いを胸に、武術人生に悔いを残さないためにも弟たちとさらに励み、大好きな武術太極拳を極めていくつもりです。
大津 こころさん
世界と繋がる楽しさが、日々戦う強さに。

武術太極拳を始めたのは、双子の弟の朝陽と共に3歳から。「気がついたらやっていた」という感じで、小さい頃から姉弟と競い合って毎日練習に励んでいました。国際大会に出場するようになって知ったのは、「世界と繋がる楽しさ」。今はさまざまな国の人たちと仲良くなり、連絡を取り合っています。彼らが日本に遊びに来てくれたら観光案内もしますし、日本で震災が起こった時には、たくさんの海外の仲間から「大丈夫?」と気にかけてもらいました。国境を越えて親しい関係を築けているのは、昔から母に厳しく礼儀を教え込まれたおかげだと思います。挨拶や仲間とのこまめな連絡はもちろん、試合で勝っても大げさに喜ばず常に相手に敬意を払うなどの振る舞いに気をつけています。友でありライバルでもある彼らとの約束「また国際大会で再会しよう」を果たしたいという思いが、日々の練習や大会へのモチベーションになっています。
大津 夕陽さん
目標は世界一。そして世界的なアクション俳優へ。
小さい頃からずっと、双子の兄の夕陽と競い合っていました。武術太極拳には種目があり、はじめは姉や兄と同じように活動的でスピード感が求められる「長拳」に取り組んでいました。しかし中学生の頃、自分には集中力や落ち着きを求められる方が合っていると考え「太極拳」へ変更。たとえ種目は違っても兄には成績で負けたくないと思い、ライバルとしてずっと張り合ってきました。私は太極拳の試合中、周りの声が聞こえてこないくらい自分ひとりの世界に没入するタイプ。その集中力のおかげで国際大会であっても冷静に、実力を発揮できています。大学在学中の目標の一つは、兄と共に世界一となること。そして将来、武術太極拳で培った身体能力を活かして「双子のアクション俳優」になりたいです。国際大会での経験や得意の中国語も活かしつつ、これからの活躍の場を広げていきたいと考えています。
大津 朝陽さん
※掲載内容は取材当時のものです。