京都学生演劇祭で審査員特別賞を受賞!
課外活動
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経済学部 2年次
中村 祥真さん -
経済学部 3年次
新保 七海さん
繊細な表現が求められる斬新な脚本が
プロからも高評価!
私たち演劇部は演劇のプロが審査員を務める京都学生演劇祭で、審査員特別賞という高い評価をいただきました。脚本から演出、演技まで全てを自分たちで行ったのですが、受賞の決め手は「コミュニケーション不全」というテーマを扱った脚本の斬新さにあったと思います。この作品は4年次の先輩が執筆したオリジナルの会話劇で、高校の同窓会で久しぶりに再会した3人の男女が会話を進める中で徐々にすれ違い、友情に亀裂が入っていくという話です。登場人物の微妙な心情の動きが作品の見所なので、セリフとセリフ、シーンとシーンの表現が1カ所でもかけ違うと、魅力が伝わらなくなってしまう難しい作品でした。しかし、逆にこの面白さをしっかり表現しなければと俳優もやる気になり、皆で納得のいく作品を作り上げようと練習に励みました。
脚本の面白さに俳優の想像力を掛け合わせ 全員で“リアル”を追求!

面白さを伝えるためには、まず自分たちが誰より作品を理解することが必要です。そこで、俳優はそれぞれ脚本を読んだうえで、脚本・演出を担当する先輩と話し合ったり、俳優同士で教え合ったりしながら作品への理解を深めます。その上でそれぞれが担当する登場人物について、脚本にない裏設定まで詳細に考えるのです。「自分がその人なら何を感じ、どんな行動をする?」と想像を膨らませることで表現はリアルになっていきます。そして練習で声のトーンや細かなしぐさまで確認。自分たちが表現したい“リアリティ”を微妙なニュアンスまで正確に伝えられているかを検証します。試行錯誤や話し合いを繰り返し、イメージにぴったりはまる表現を作り上げていくのです。これが本当に大変なのですが、いい表現ができると「あ、これこれ!」と興奮しました。その結果、本番では脚本の面白さを伝えるのはもちろん、リアリティを追求することができ、審査員やお客さんから評価をいただけたのだと思います。これに満足せず、次は2月末に開催される第一回全国学生演劇祭に挑戦。「コミュニケーション不全」というテーマをより深めるため、新たな脚本で別の角度から表現し、全国の舞台でも受賞を目指します。
※掲載内容は取材当時のものです。