【神山天文台】佐川英夫 理学部教授が神山天文台長に就任しました
2025.04.18

このたび、令和7(2025)年4月1日付で、京都産業大学理学部の佐川英夫教授が、第2代 京都産業大学神山天文台 台長に就任いたしました。
就任にあたって
本年度より、河北秀世前台長を引き継ぎ、神山天文台の台長を務めさせていただく佐川です。これまで私は、もっぱらユーザーとして国内外の天文台にお世話になる立場でしたが、今後は神山天文台を舵取りする側となり、身の引き締まる思いです。神山天文台も設置から15年が経過し、本学のシンボルとしての役割にとどまらず、教育・研究への実質的な貢献、観望会や講演会を通じた地域社会との交流、さらには博物館指定施設としての文化的役割など、多方面にわたる活動を展開するに至っています。新米台長ではありますが、目標を掲げるとすれば、次の10~15年を見据え、これらの活動をより柔軟かつ革新的に発展させていくことが私の責務だと考えております。
その中でも、発展の中核に据えるべきは、大学における教育・研究活動との連携です。大学のキャンパス内に、これほど本格的な天文台が設置されているという、恵まれた環境の価値を今一度見つめ直す必要があると感じています。近年、私の研究分野では、海外に設置された天文台を大学の研究室からリモートで操作する機会が増えてきました。また、大口径の望遠鏡を有する施設では、オペレーションチームが観測データを取得し、研究者は(場合によっては初期解析済みの)データを受け取るだけ、という運用が主流となりつつあります。リモート観測の利便性や、観測のテクニカルな知識が無くともデータ解析に専念できるメリットは非常に大きい一方で、(これは私の実体験による思い入れかもしれませんが)現地で自ら望遠鏡を操作し、天体からのシグナルがモニターに初めて現れる瞬間の高揚感は、何にも代えがたいものです。そうした「現場」の没入感こそ、神山天文台が提供できる最大の価値のひとつであり、学部教育や大学院での研究活動の中で実践できる環境が用意されていると考えています。
現在、神山天文台では、世界最高水準の観測性能を誇る新たな観測装置(超高分散赤外線分光装置)の開発を進めており、今後数年以内に荒木望遠鏡への搭載・観測を目指しています。この装置を通して観測される天体の姿は、私たちがこれまで目にしたことのない「初めての姿」になることでしょう。こうした最先端の知に、研究者だけでなく学部生の段階から出会える場として、神山天文台がその役割を果たしていけるよう努めてまいります。
就任にあたって
本年度より、河北秀世前台長を引き継ぎ、神山天文台の台長を務めさせていただく佐川です。これまで私は、もっぱらユーザーとして国内外の天文台にお世話になる立場でしたが、今後は神山天文台を舵取りする側となり、身の引き締まる思いです。神山天文台も設置から15年が経過し、本学のシンボルとしての役割にとどまらず、教育・研究への実質的な貢献、観望会や講演会を通じた地域社会との交流、さらには博物館指定施設としての文化的役割など、多方面にわたる活動を展開するに至っています。新米台長ではありますが、目標を掲げるとすれば、次の10~15年を見据え、これらの活動をより柔軟かつ革新的に発展させていくことが私の責務だと考えております。
その中でも、発展の中核に据えるべきは、大学における教育・研究活動との連携です。大学のキャンパス内に、これほど本格的な天文台が設置されているという、恵まれた環境の価値を今一度見つめ直す必要があると感じています。近年、私の研究分野では、海外に設置された天文台を大学の研究室からリモートで操作する機会が増えてきました。また、大口径の望遠鏡を有する施設では、オペレーションチームが観測データを取得し、研究者は(場合によっては初期解析済みの)データを受け取るだけ、という運用が主流となりつつあります。リモート観測の利便性や、観測のテクニカルな知識が無くともデータ解析に専念できるメリットは非常に大きい一方で、(これは私の実体験による思い入れかもしれませんが)現地で自ら望遠鏡を操作し、天体からのシグナルがモニターに初めて現れる瞬間の高揚感は、何にも代えがたいものです。そうした「現場」の没入感こそ、神山天文台が提供できる最大の価値のひとつであり、学部教育や大学院での研究活動の中で実践できる環境が用意されていると考えています。
現在、神山天文台では、世界最高水準の観測性能を誇る新たな観測装置(超高分散赤外線分光装置)の開発を進めており、今後数年以内に荒木望遠鏡への搭載・観測を目指しています。この装置を通して観測される天体の姿は、私たちがこれまで目にしたことのない「初めての姿」になることでしょう。こうした最先端の知に、研究者だけでなく学部生の段階から出会える場として、神山天文台がその役割を果たしていけるよう努めてまいります。
神山天文台長 佐川英夫
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Tel.075-705-3001