神山天文台について

神山天文台設立の経緯

京都産業大学では、本学創設者の荒木俊馬博士が宇宙物理学・天文学の研究者であったことから、開学当初より理学部における宇宙物理学、天文学の教育・研究に力を入れており、全国的にも「宇宙・天文を学べる私立大学」として知られています。本学では、理学部の専門教育のみならず、全学部の学生を対象とした共通教育においても宇宙・天文関係の授業を開講し、また、一般の方を対象とした市民講座、教養講座においても度々、宇宙・天文に関連する講座を開いてまいりました。このような背景から、創立50周年(2015年)を見据えたグランドデザインにおいて天文台の設置に向けた構想が打ち出され、本学の『建学の精神』を具現化するシンボルとして、神山(こうやま)の地に天文台を建設する運びとなりました。

天文台の名称は「京都産業大学神山天文台」とし、私立大学では国内最大(完成時)となる「荒木望遠鏡」(口径1.3mの反射式望遠鏡)と様々な観測装置、ならびに各種の実験・開発機器を設置しております。京都産業大学では、神山天文台の施設・設備を学内外の研究者や学生による第一線の研究・教育の場として提供するとともに、広く地域の方にも開放し、宇宙に触れる機会を身近に提供します。神山天文台を有効に活用することによって教育・研究の更なる推進を図り、天文学における世界第一級の科学的成果を発信するとともに、大学における社会との接点として、神山天文台が実社会と関わってゆくことを目指しています。

神山天文台のコンセプト(基本方針の概要)

神山天文台(以下、天文台)のコンセプトは、「本学のシンボルとして学祖・荒木俊馬博士の建学の精神を具現化した天文学の教育・研究ならびに産学協同の体制を整え、一般市民や産業界と有機的に結びつき、社会に貢献できる実践的な人材の育成・リソース提供を行う」ことを目指しています。
神山天文台
神山天文台

1.天文台を活用した教育・研究の実践

(1) 天文台の各種設備(望遠鏡、観測装置、開発実験設備など)を活用した教育の実践

  • 学部教育での活用(理学部物理科学科専門教育科目「特別研究」、理学部宇宙物理・気象学科専門教育科目「宇宙観測・解析実習」「天文観測技術特別実験」、教職課程科目「地学通論」など)
  • 共通教育での活用(「天文・物理科学の世界」など)
  • 大学院教育での活用(大学院生の研究における利用)

(2)天文台の各種設備を活用した天体観測装置開発および観測的研究

教職員および学生・天文台スタッフ(ポスドク含む)らによる、天体観測装置の開発、ならびに、これを活用した世界第一級の天文学的研究の推進

2.天文台による知の還元、学外連携教育

(1)天体観望会

  • 本学学生・教職員・一般市民を対象とした天文台の施設見学、天体観望会の実施
  • 近隣学校(小学校・中学校・高等学校など)対象の天文台施設見学、天体観望会の実施

(2)天文台における一般向け講座・連続講義、工作教室、体験教室など

  • 天文講座等の開催(星空解説、最新天文学の解説、天文学研究体験など)
  • 科学工作教室の実施(簡易望遠鏡の製作、簡易分光器の製作など)

(3)学外連携教育の推進

  • 京都産業大学附属中学校・高等学校との連携教育
  • 教育委員会(京都府・京都市)および近隣学校(小学校・中学校・高等学校等)との連携教育(星空教室、天体観望会・観測会、理科教員を対象とした勉強会など)
  • 他大学との連携教育(東京大学大学院 理学系研究科)

3.天文台のリソースを活用した各種事業の実施・人材育成

天文台が有するリソース(人材、設備、ノウハウ)を活用したエンジニアリング・ビジネスの実施、社会に貢献できる人材の育成

  • 外部の教育研究機関(他大学、研究所、公開天文台等含む)・企業向け、光学測定機器等の委託設計・製造ビジネス
  • 外部教育研究機関・企業向け各種サービス(コンサルティング、技術支援、各種光学測定サービス、技術者育成講座の開催等)提供ビジネス
  • その他、外部教育研究機関・企業との連携事業、本学学生の就職・起業支援など

設備概要

位置 京都産業大学本山キャンパス内
名称 京都産業大学 神山天文台(きょうとさんぎょうだいがく こうやまてんもんだい)
施設 地上3階、地下1階
延床面積 1,949.45m2
施設 地上1階 エントランスホール、ロビー、台長室、事務室、スタッフルーム、風除室
地上2階 メンテナンス室、オプトショップ、クリーンルーム、エレキショップ、仮眠室(3室)
地上3階 ドーム、望遠鏡制御室、サーバー室、待機室、研究室、資料室
地下1階 ホール、演習室、測定室、電気室、倉庫(3室)
着工 2009年(平成21年)2月17日
竣工 2009年(平成21年)12月22日
運用開始 2010年(平成22年)4月1日
神山天文台 平面図(PDF)

望遠鏡および観測装置の概要

口径 1.3m
※集光力:肉眼の約5万倍
焦点距離 13000mm
F値 10
光学系 リッチー・クレチアン式
焦点 カセグレン焦点(×1)、ナスミス焦点(×2)
架台 経緯台式
観測装置 ・近赤外線高分散分光器(ナスミス焦点)
 ※2017年2月より La Silla天文台(チリ共和国)にて運用中
・可視光高分散偏光分光器(カセグレン焦点)
・可視光補償光学装置(ナスミス焦点)
・可視光低分散分光器(ナスミス焦点)
・可視光撮像装置(カセグレン/ナスミス焦点)
光学赤外線望遠鏡(荒木望遠鏡)
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