おかえり!はやぶさ2 帰還直前にはやぶさ2とカプセルを撮影しました

2020.12.07

小惑星リュウグウの欠片が入ったカプセル(中央付近)とカプセルから離れていくはやぶさ2(左)
【撮影情報】
望遠鏡 :京都産業大学 神山天文台 荒木望遠鏡(口径1.3m、F10.0)
観測装置:ナスミスイメージャ(Icバンド)
撮影時間:600秒露出

2020年12月6日(日)、小惑星探査機はやぶさ2が採取した小惑星リュウグウの欠片が入っているとみられるカプセルが無事地球に帰ってきました。京都産業大学 神山天文台では、帰還直前の2020年12月5日18時から翌2時頃(日本時間)に、はやぶさ2探査機とカプセルの撮影を行いました。

神山天文台長の河北 秀世 教授は、「46億年前の太陽系誕生の様子を知る貴重な手がかりが無事に地球に届いたことを、はやぶさ2関係者の皆様に心よりお祝い申し上げると共に、その帰還を神山天文台で捉えられたことを光栄に思います。」と語っています。また、「神山天文台は、2028年に欧州宇宙機関と日本のJAXAが協働して打上げ予定の彗星探査計画(Comet Interceptor 計画)に参加しており、はやぶさ2が探査を行った岩石質の小惑星リュウグウよりも太陽から離れた場所で誕生した氷天体である、未知の彗星を目指しています。」と、太陽系誕生の謎を明らかにする更なる研究の進展に期待をしています。

なお、今回の観測は「おかえりはやぶさ2観測キャンペーン」(主催:JAXAはやぶさ2プロジェクト、日本惑星協会、日本公開天文台協会)の一環として行いました。観測に必要な位置情報は、同キャンペーンより提供を受けました。今回の撮影で得られた位置や明るさの情報は、同キャンペーンへ提供します。
神山天文台では、11月4、5日に、探査を行った小惑星リュウグウの撮影も行っています(2020年11月6日の神山天文台ニュース)。

リュウグウ&はやぶさ2おかえり観測キャンペーンの詳細はこちら

はやぶさ2

動画の説明:
およそ17万キロメートルから13万キロメートル付近を飛行するはやぶさ2。はやぶさ2は中心の丸い点です。はやぶさ2に望遠鏡を向けて撮影したため、背景の星は線上に伸びています。

【撮影情報】
望遠鏡 :京都産業大学 神山天文台 荒木望遠鏡(口径1.3m、F10.0)
観測装置:ナスミスイメージャ(Icバンド)
撮影時間:120秒露出 x49フレーム(ダーク差し引き、フラット処理済み)

動画の説明:
およそ10万キロメートルから7万キロメートル付近を飛行するはやぶさ2。はやぶさ2は中心の丸い点です。はやぶさ2に望遠鏡を向けて撮影したため、背景の星は線上に伸びています。
【撮影情報】
望遠鏡 :京都産業大学 神山天文台 荒木望遠鏡(口径1.3m、F10.0)
観測装置:ナスミスイメージャ(Icバンド)
撮影時間:60秒露出 x70フレーム(ダーク差し引き、フラット処理済み)

カプセル

動画の説明:
およそ5万キロメートルから1万キロメートル付近を飛行する小惑星リュウグウの欠片が入ったカプセル。

【撮影情報】
望遠鏡:京都産業大学 神山天文台 荒木望遠鏡(口径1.3m、F10.0)
観測装置:ナスミスイメージャ(Icバンド)
撮影時間:120秒露出 x 49フレーム(ダーク差し引き、フラット処理済み)

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