バンドン工科大学 × 神山天文台 小型分光器論文を出版

2018.05.08

神山天文台では、これまで、古典新星などの突発的な天文現象の研究を進めてきました。
しかし、こうした天体を詳しく観測するには、日本から見える北半球の空だけでなく、私たちの太陽系を含む銀河系の中心方向が観測しやすい南半球からの観測も重要になります。そこで神山天文台の新井・主任研究員は、世界各地の天文台やアマチュア天文家を強力して観測ネットワークを作ってきました。特に、インドネシアのバンドン工科大学・ボッシャ天文台とは密接な連携を行っており、これまでに小型の観測装置をボッシャ天文台に設置し、同天文台のハキム博士らと協働で新星観測の成果をあげてきています。

今回、ハキム博士を中心として、バンドン工科大学の学生らによって、ボッシャ天文台に設置した可視光・小型低分散分光器NEO-R1000の装置論文が出版されました。こうした装置の開発や性能評価に関する論文を世に出すことは、他の研究者が当該装置の性能を詳しく知るためにも、また、同種の装置を開発している天文学者らにとっても研究開発という観点から必要なことです。更に、こうした小型軽量の天体分光器の開発は、比較的、小型で安価な望遠鏡にも容易に装着可能であり、より多くの大学での教育利用やアマチュア天文家らへの天体分光学の普及という観点から、重要な意味を持つと考えられます。「より多くの観測者がネットワークを構成することで、様々な天文現象を全地球規模で容易に分光観測追跡できる日が来ることを願っています。」と、長年、突発的な天文現象を研究している神山天文台の河北台長は語っています。

タイトル:NEO - R1000: A FAST AND EFFICIENT COMPACT SPECTROGRAPH FOR EMISSION LINE OBJECTS STUDY AT BOSSCHA OBSERVATORY
(ボッシャ天文台における輝線天体観測用・高効率コンパクト可視光分光器NEO-R1000)
著者:H. Malasan, I. Jihad, R. Muztaba, I. Andika, E. Puspitaningrum, A. Arai, H. Kawakita, T. Yamamuro
雑誌:Indonesian Journal of Physics
号・頁:Volume 27, No. 1, 1


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