【法学部】【進路・就職支援センター】伊原木 隆太 岡山県知事をゲストにお招きした授業とトークイベントが開催されました

2023.07.31

ゲストスピーカーとして登壇された伊原木 隆太 岡山県知事と山田 啓二 教授

法学部の専門教育科目「地方自治未来論」(担当:山田 啓二 教授)に伊原木 隆太 岡山県知事がゲストスピーカーとして登壇され、講義が行われました。続いて知事の学生一人一人と交流したいという思いから、岡山県出身の本学学生とのフリートークイベントが開催されました。イベントでは学生の質問に丁寧にお答えいただきました。

(学生ライター 法学部1年次 中尾 柚葉)


 

伊原木 隆太 (いばらぎ りゅうた)岡山県知事のプロフィール
1966年岡山県岡山市生まれ。東京大学卒業後に外資系経営コンサルティング会社に就職。退職後、スタンフォード・ビジネススクールを修了し、 MBA(経営学修士)を取得。2012年に岡山県知事選に初当選し、2023年現在3期目。
山田 啓二 教授「地方自治未来論」に登壇された様子

知事は若い頃、政治家になろうとは考えていなかったそうですが、教育の再生と地域産業の復興を叶えるため、出馬を決意されました。岡山県を住みよい県にするための政策に日々取り組んでおられます。

学生とのフリートーク

伊原木知事のあいさつの後、参加学生による自己紹介と知事への質問など1分間スピーチが行われました。その後のフリートークは学生からの質問に知事がお答えいただく形式で行われました。

和やかな雰囲気で行われたフリートークの様子
その中で「岡山県南部と北部の格差をどう考えているか」という学生からの質問がありました。岡山県南部は人口が多いものの、北部は人口が減少しています。知事はこの質問に「どの都道府県にも地域間の差はあり、さまざまな策を講じていてもすべて満遍なく、うまくいくのは難しい。ただ、自分の住む地域が見捨てられていると思わせてしまってはいけない。」と回答されました。そして、次のような説明をされました。
岡山県の北部は、道路整備や福祉関連費など1人あたりの公金投入の額は県南部よりも高く、2倍を超える分野もあります。都会への人口集中は日本や韓国に見られますが、アメリカでも、近年、海沿いの大都会に人口が集中するようになりました。一方、ヨーロッパでは人口が10万人規模でも都会だと認識されており、大都市に人口が集中することはないそうです。ヨーロッパで作られたおとぎ話では主人公が「静かな場所で幸せに暮らす」という結末が多いのに対し、日本の昔話は「都で役人になる、大名に仕える」といった結末が多く見られます。このことからも日本には昔から都会への憧れがあったことが分かりますが、昔話の三太郎のうち、桃太郎が故郷の岡山に戻ってきたのは興味深いと思います。

「若いときに都会でやりたい仕事をする、可能性を試すことは賛成だ」としたうえで、知事は岡山県にチャンスを作り、若者に地元で活躍したいと思ってもらえるような環境にしたい、また、県民のみなさんが住んでよかったと思える岡山県になるよう尽力し、次世代にバトンをつないで行きたいと語られました。

伊原木知事と参加した学生の集合写真
現職の岡山県知事が参加されるトークイベントということで面接のような堅い雰囲気になるのかと思っていましたが、ラフでとても良い雰囲気の中行われたイベントでした。参加学生にとっても貴重な機会になったことでしょう。1年次生の私はまだ就職について真剣には考えたことはありませんでしたが、Uターン就職も視野に入れて卒業後の進路を考えていきたいです。
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