法学部 Q&A

法学部の学びに関して、
受験生の皆さまからよく寄せられる質問にお答えします。

Q. 法律学科と法政策学科の違いを教えてください。

A.

法律学科の学びは現在志向、 法政策学科は将来志向です。法律学科で学ぶ伝統的な法学教育では、現に存在するルールを用いて、起きてしまった紛争をどう解決するかを学ぶのが主眼です。法政策学科では、現実の社会のどこに問題があるのか発見し、その問題を将来に向かってどう解決するかを考えます。どちらの学科の学生であっても、一部を除いたほとんどの授業科目を履修することが可能です。

Q. 公務員を目指すには、どちらの学科が適していますか。

A.

法学部は他の社会科学系学部に比べて、公務員へ就職する割合が多いのが特徴です。地方公務員の行政職を目指す人には、「法政策学科地域公共コース」をおすすめします。公務員の仕事は実に多様で、単純に分類することが難しいのが実情です。法律や条例を適用さえすればよい作業もあれば、新たな政策づくりや社会問題を解決する役割を担う業務もあります。学生のうちに幅広い知識を身につけておくことが、柔軟かつ円滑に実務をすすめる上で大切だといえます。一方で、警察官や消防官を目指す人には、「法律学科社会安全コース」をおすすめします。社会安全に関する理念や政策、安全を脅かす事象や原因を認識し、法や制度について理解した上で、現場の状況に合わせて瞬時に判断し実践できる力の修得を目指します。また、本学では学科の垣根をできるかぎり低くしていますので、法律学科で政策を、法政策学科で法律を学ぶことも十分可能であり、積極的な学びを推奨します。

Q.ゼミ活動が盛んと聞きました。 どんな活動がありますか。

A.

刑法討論会や政策立案コンテストなど、多彩な活動を行っています。2年次よりゼミがスタートし、3年次には興味のあるテーマの研究に挑戦します。例えば刑法ゼミでは、「刑法討論会」と題し、5つのゼミが対抗する討論会を開催しています。「刑法討論会」は、事前に公開された架空の事件について、どの行為がどのような罪にあたるのか、また、その根拠が何なのかについて立論と質疑応答を行い、教員の審査と聴講者の投票により優勝が決まるという討論イベントです。また、活発なゼミ活動を促すプログラムとして、学生団体が主催する「政策立案コンテスト」があります。各ゼミのリーダーにより組織される学生団体「法学部ゼミネット連絡会」が運営・開催するもので、ゼミ(2年次演習・3年次演習)ごとに国内外の政策課題を見つけ、その解決策をプレゼンテーションします。報告する学生に対し聴講席から鋭い質問が多数発せられ白熱した議論が展開されるなど、大いに盛り上がります。

Q. 企業や自治体と連携する授業について教えてください。

A.

インターンシップやPBL科目などを多く実施しています。企業などでのインターンシップを行う専門教育科目や、企業・自治体・警察・自衛隊などからのゲストを招く授業を開講しています。PBLとは紛争事例の解決策を考え検討する問題解決型学習(Problem-Based Learning)を示しており、「グローカル(グローバルとローカルをかけ合わせた造語)人材PBL」などがあります。

Q. 就職先について教えてください。

A.

他の社会科学系学部に比べて、公務員、特に警察官への就職と大学院進学(法科大学院など)が多いのが特徴です。他大学と比べても警察官への就職が極めて多く、卒業生約550人のうち例年30~50人ほどが警察官になっています。また、公務員だけでなく半数以上の卒業生は民間企業に就職しています。銀行・証券などの金融業、商社・販売などの卸売・小売業、さまざまな分野の製造業・サービス業が中心です。
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