【国際関係学部】印、独、フィンランド、ケニア 4者4様の海外渡航成果報告会レポート
2025.01.23

2025年1月14日(火)昼休みにスチューデントコモンズで、一般社団法人一枝会主催の「行ってみ!チャレンジ」で支援を受けた国際関係学部の学生4人が実施した海外渡航・調査の成果を発表する報告会が行われました。学びのために海外渡航をしたいけれど資金面に不安があったり、一歩踏み出せなかったりする方にぴったりの内容なので、ぜひ参考にしてみてください!
(学生ライター 国際関係学部3年次 川治 聖奈)
冒頭説明
報告会が始まる前に、千葉准教授から一枝会の「行ってみ!チャレンジ」について説明がありました。
この支援制度は、「若者の幅ある人格形成のために自主的な海外渡航計画を支援する(一枝会Webサイトより)」もので、1件につき最大35万円の支援を受けることができます。国際関係学部生も毎年数人が支援を受けて海外渡航をしています。
この支援制度は、「若者の幅ある人格形成のために自主的な海外渡航計画を支援する(一枝会Webサイトより)」もので、1件につき最大35万円の支援を受けることができます。国際関係学部生も毎年数人が支援を受けて海外渡航をしています。

報告1:ドイツにおけるフォレスター制度と森林保全思想の実態調査
2024年10月9~31日の期間でドイツに渡航した井村 安里さん(国際関係学部・4年次)は、「ドイツにおけるフォレスター制度と森林保全思想の実態調査」というテーマで発表しました。
井村さんは、森林減少問題をドイツの林業から解決に導きたい、また国際関係学部の学生として英語力や主体性を試したいという思いから今回の海外渡航を計画し、応募されました。現地ではNGOや企業、学生へのインタビューや森林・自然公園へ訪問し、「なぜドイツの森林管理は持続可能性が高いのか?」という問題意識のもと調査を進めました。その成果として、人と森の距離が非常に近いこと、市民から政府までステークホルダー連携が活発に行われていること、フォレスターが木材生産のためではなく公共財として森林を捉えていることなどを報告しました。
加えて、今回の渡航を通して好奇心を持ち続けることの大切さを学び、問題意識を常に持つことが重要であると渡航希望者へのアドバイスがありました。
井村さんは、森林減少問題をドイツの林業から解決に導きたい、また国際関係学部の学生として英語力や主体性を試したいという思いから今回の海外渡航を計画し、応募されました。現地ではNGOや企業、学生へのインタビューや森林・自然公園へ訪問し、「なぜドイツの森林管理は持続可能性が高いのか?」という問題意識のもと調査を進めました。その成果として、人と森の距離が非常に近いこと、市民から政府までステークホルダー連携が活発に行われていること、フォレスターが木材生産のためではなく公共財として森林を捉えていることなどを報告しました。
加えて、今回の渡航を通して好奇心を持ち続けることの大切さを学び、問題意識を常に持つことが重要であると渡航希望者へのアドバイスがありました。

報告2:インドでトイレがないことによって引き起こされる社会問題についての調査
2024年11月13~26日にインドに渡航した高松 志帆さん(国際関係学部・4年次)は、「インドでトイレがないことによって引き起こされる社会問題についての調査」をテーマに発表を行いました。
インド首相のモディ氏が提唱した政策「スワッチ・バラート」後のトイレの様子と現地で働く人々のスワッチ・バラートに対する考えを調査の目標として設定し、現地のトイレ視察・NGOへのインタビューを通して調査しました。その結果、公衆トイレは多く設置されているものの野外排泄も多く見られることやスワッチ・バラートは環境づくりとしていい政策である一方で教育や習慣を変えるための工夫が必要であることを成果報告として述べました。
その他にも、高松さんは事前準備としてスケジュール設定やNGOなどへのアポ取りの重要性、国内移動や宿泊先の手配不足、すべての場所でクレジットを使えたわけではなかったことから、現金をもっと持っていくべきであったといった失敗談も伝えてくださいました。
インド首相のモディ氏が提唱した政策「スワッチ・バラート」後のトイレの様子と現地で働く人々のスワッチ・バラートに対する考えを調査の目標として設定し、現地のトイレ視察・NGOへのインタビューを通して調査しました。その結果、公衆トイレは多く設置されているものの野外排泄も多く見られることやスワッチ・バラートは環境づくりとしていい政策である一方で教育や習慣を変えるための工夫が必要であることを成果報告として述べました。
その他にも、高松さんは事前準備としてスケジュール設定やNGOなどへのアポ取りの重要性、国内移動や宿泊先の手配不足、すべての場所でクレジットを使えたわけではなかったことから、現金をもっと持っていくべきであったといった失敗談も伝えてくださいました。

報告3:フィンランドに学ぶ、日本におけるサウナビジネスの可能性
2024年10月7~27日までフィンランドに渡航していた森谷 祐羽さん(国際関係学部・4年次)は、「フィンランドに学ぶ、日本におけるサウナビジネスの可能性」について発表しました。森谷さんが渡航を決意した理由として、卒業論文に関する調査をするため、またこれまで踏み出せなかった一歩を踏み出すために渡航を決意したと話しました。
現地ではサウナへの訪問調査やそこで暮らす方々へのインタビュー、サウナ本の著者の方への取材を行ったことで、フィンランドのサウナは客層から雰囲気まで多様であること、日本との違いなどが成果として得られたと述べました。サウナへの訪問調査を行う中で、京都在住の日本人との偶然の出会いがあったという驚きのエピソードもありました。
最後に、「行ってみ!チャレンジ」へ挑戦したいけど悩んでいるという方に対してとりあえず一歩を踏み出すことや目的をもって計画を立てることの重要性をアドバイスしてくださいました。
現地ではサウナへの訪問調査やそこで暮らす方々へのインタビュー、サウナ本の著者の方への取材を行ったことで、フィンランドのサウナは客層から雰囲気まで多様であること、日本との違いなどが成果として得られたと述べました。サウナへの訪問調査を行う中で、京都在住の日本人との偶然の出会いがあったという驚きのエピソードもありました。
最後に、「行ってみ!チャレンジ」へ挑戦したいけど悩んでいるという方に対してとりあえず一歩を踏み出すことや目的をもって計画を立てることの重要性をアドバイスしてくださいました。

報告4:ケニア南西部におけるライフラインの現状と課題
2024年11月から1カ月程度ケニアに渡航した藤野 哲成さん(国際関係学部・4年次)は、「ケニア南西部におけるライフラインの現状と課題」を調査テーマとして発表を行いました。藤野さんは現地のキャンプ地でボランティアとして生活し、藤野さん自身が経験したことやそこで暮らす人々へのインタビューをもとに調査を行いました。今回の渡航を通して、電力の供給はほとんどが再生可能エネルギーで賄われていたことや生活水については雨水を貯水する地域と水道が整備されている地域という違いがあったこと、ゴミは焼却や投棄など雑な処理がされていることが成果として学んだことだと述べました。
また、ケニアの民族性について質問された際に「マサイ族の方と一緒に過ごす機会があったが、みんなスマートフォンを持っていて日本と変わらない光景が見られた」というイメージとは違うエピソードも話していただけました。
また、ケニアの民族性について質問された際に「マサイ族の方と一緒に過ごす機会があったが、みんなスマートフォンを持っていて日本と変わらない光景が見られた」というイメージとは違うエピソードも話していただけました。

取材を通して
今回の発表者の渡航先がアジアからヨーロッパまでさまざまな国であったことから、一人ひとりの発表内容に特徴があってとても興味深かく、私自身も学びのための海外渡航に挑戦したいという気持ちが高まりました。
また今回の成果報告会を通して、大学生のうちに何かを成し遂げるには今からでも遅くないと気付かされました。
海外渡航に興味を持っているけど一歩を踏み出せていない方は、ぜひ一枝会の「行ってみ!チャレンジ」に応募してみてはいかがでしょうか。
また今回の成果報告会を通して、大学生のうちに何かを成し遂げるには今からでも遅くないと気付かされました。
海外渡航に興味を持っているけど一歩を踏み出せていない方は、ぜひ一枝会の「行ってみ!チャレンジ」に応募してみてはいかがでしょうか。