【国際関係学部】あなたは知ってる?インドのトイレ事情を徹底調査!!
2024.12.13

学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。
今回は、「インドにおける『トイレ問題』:『屋外排泄ゼロの取り組み』からインドの差別と貧困を考える」をテーマにインドを訪問し研究を続けている、国際関係学部4年次の髙松志帆さんにお話を聞きました。
「国際関係」に興味を持ったきっかけを教えてください
小学生の時に、戦争の影響により食事や睡眠もままならないような生活をしている人たちの映像をニュースで見る機会がありました。その度に自分たちの生活とのギャップの大きさに心を痛め、このような生活をしている人たちの手助けが将来できればいいなと考えていました。そして進路選択の際に、「国際関係学」という学問があり、自分が学びたいと思っている事柄を学べると知りました。そして京都産業大学の国際関係学部に入学しました。


今、注力している取り組みは何ですか?
現在は、「インドのトイレ問題」について取り組んでいるため、実際にインドへ渡航し調査を行いました。インドは大きな国土を有しているために一つの場所に留まるのではなく東から西、そして南へ移動し、それぞれの地域のトイレの現状やトイレへの価値観を調査しました。また、インドのNGOであるTARAとWASH Instituteの方々に協力していただき、お話を聞かせていただきました。
TARAでは日本の企業である大成工業が生み出したTSS設備を見学しました。トイレを利用する際多くのエネルギーが必要となり費用や維持するスキルも必要になります。しかしTSSは水も電気も必要とせず、メンテナンスも7年に一度でいいと言われるほど、費用がかからないような仕組みになっています。そのためインドでも広く普及できるのではないかと期待されているシステムです。
コルカタに滞在した際にはマザーテレサの意思を引き継ぎ、貧しい方や、親に捨てられたこどもなど社会的に弱い立場にいる人々を保護する施設を多く運営しているマザーテレサハウスでボランティアをしました。
TARAでは日本の企業である大成工業が生み出したTSS設備を見学しました。トイレを利用する際多くのエネルギーが必要となり費用や維持するスキルも必要になります。しかしTSSは水も電気も必要とせず、メンテナンスも7年に一度でいいと言われるほど、費用がかからないような仕組みになっています。そのためインドでも広く普及できるのではないかと期待されているシステムです。
コルカタに滞在した際にはマザーテレサの意思を引き継ぎ、貧しい方や、親に捨てられたこどもなど社会的に弱い立場にいる人々を保護する施設を多く運営しているマザーテレサハウスでボランティアをしました。


その取り組みに参加(応募)したきっかけ・動機を教えてください
私は「インドのトイレ問題」というテーマで文献を探していたのですが、文献自体も少ないかつ、トイレの価値観は現在進行形で変化していっているという点を踏まえ、実際にインドに行き調査したいと考えるようになりました。その際に一枝会さんが行なっているプロジェクトである「行ってみ!チャレンジ」を知り、応募しようと考えました。


参加して、ご自身にとってプラス(成長)につながったこと、気付きは?
このプログラムではことあるごとに自分自身で意思決定をする瞬間が出てきます。インドに渡航してどのような日程で過ごすのか、どこに行くのか、滞在先、どのように調査するか、現地の方へのインタビュー、様々な場面で自分の力を試される場面があります。慣れない環境や慣れない言語が飛び交う中でどのように意思決定をしていくか、行動するかとても重要だなと感じました。また、日本ではありえないような状況がインドでは次々と起こります。自分が経験したことのないことや価値観に触れることで自分の「当たり前」は当たり前なことではないと再確認することができました。


国際問題を考えるうえで、普段から心掛けていることはなんですか?
国際問題にはたくさんのアクターやそれぞれの思惑が絡み合って、問題が起きています。そのような問題を一方向のみで読み解こうとするとその問題の根本を見つけ出すことは不可能です。国際問題を見るときは経済、政治、文化などの側面から調査していき、要因を深く追求していくように心がけています。


今の活動を通して、今後の抱負、また将来につながること・つなげたいことは?
今回はインドへ「トイレの調査」ということで渡航しましたが、道を歩いてる時・車に乗っている時に物乞いの人が話しかけてきたり、道にゴミが散らばっていたり、トイレ以外のところでも大きな問題を感じる場面が多くありました。それを多くの人が見てみぬふりで通り過ぎていく現状、この状況が彼らにとっての「当たり前」になっている現状を変える必要があると強く感じました。卒業後はインフラに関連する会社に就職する予定なので、生活基盤である「インフラ」を途上国の人々にとって当たり前になるように整備していくことに貢献していきたいです。


国際関係を学ぶ学生(興味を持っている高校生)の皆さんへ一言
国際関係学部では幅広く、深く、世界のことについて学べる環境が整っています。国際関係学部の授業を通して自分自身の知識を蓄積していき、一枝会さんのプログラムや留学などで蓄積した知識を活用していってください!!

