【国際関係学部】ケニアで見たライフラインの現状と課題
2025.01.10

学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。
今回は、「ケニア南西部におけるライフラインの現状と課題」をテーマにケニアを訪問し研究を続けている、国際関係学部4年次の藤野 哲成さんにお話を聞きました。
「国際関係」に興味を持ったきっかけを教えてください
私は元々地球温暖化や世界の貧困問題などに興味を持っていました。また、昔から漠然と海外に関心を抱いており、いつか海外に行ってみたいという思いもありました。
そして、京都産業大学の国際関係学部なら、海外フィールドリサーチで海外にも行くことができ、国際情勢や問題も幅広く学べると思い、国際関係学部を選択しました。
そして、京都産業大学の国際関係学部なら、海外フィールドリサーチで海外にも行くことができ、国際情勢や問題も幅広く学べると思い、国際関係学部を選択しました。


今、注力している取り組みは何ですか?
世界の電気、水道、電波、ゴミなどのライフラインの調査です。2023年9月にモンゴルで2週間農業ボランティアを、2024年8月にカンボジアで2週間マングローブ植林のボランティアを経験したことを踏まえ、一枝会さんのプログラムに応募して、2024年11月にケニアで1カ月間サファリウォークのボランティアをしてきました。それぞれのボランティア先でライフラインの調査を行いました。ケニアでは、サファリで有名なマサイマラ国立保護区に隣接するoloisukut保護区のキャンプ地でマサイ族のレンジャーさんたちと生活をしました。キャンプ地は僻地にあるため、電線や水道管などのインフラ設備が通っていませんでしたが、太陽光発電や雨水を貯水するなど工夫をして生活していました。私が行った時期は小雨季にあたり強い雨が毎日1〜2時間以上降るため、雨水は十分に貯水できましたが、日照時間は短かったため蓄電が十分にできず夜に停電することがありました。また、雨水は料理や洗濯、飲み水として使用していました。私は雨水を飲まず、水を購入していましたが、現地のマサイ族の方は雨水をそのまま飲んでいました。日本に住んでいると晴れの日が好まれる事が多いと思いますが、マサイ族にとって雨は恵みの存在であり、物事の捉え方は国や人にとって大きく異なるのだと学びました。


その取り組みに参加(応募)したきっかけ・動機を教えてください
動機はニつあります。
一つ目は、モンゴルの草原で農業ボランティアをした際に、草原でも電線が繋がっており、また電波も届いていることに感動したことです。そこから、海外のライフラインに興味を持つようになり、アフリカでも調査したいと思うようになりました。
二つ目は、挑戦です。モンゴルでボランティアをした際に出会った仲間がケニアでボランティアをしているのをSNSを通して知り、その際に「すごいなぁ、私にはそんな度胸がないなぁ」と思いました。そして、一枝会さんの「行ってみ!チャレンジ」を知った際にその事を思い出し、行くなら一番ハードルが高いところに行こうと思い、応募させていただきました。
一つ目は、モンゴルの草原で農業ボランティアをした際に、草原でも電線が繋がっており、また電波も届いていることに感動したことです。そこから、海外のライフラインに興味を持つようになり、アフリカでも調査したいと思うようになりました。
二つ目は、挑戦です。モンゴルでボランティアをした際に出会った仲間がケニアでボランティアをしているのをSNSを通して知り、その際に「すごいなぁ、私にはそんな度胸がないなぁ」と思いました。そして、一枝会さんの「行ってみ!チャレンジ」を知った際にその事を思い出し、行くなら一番ハードルが高いところに行こうと思い、応募させていただきました。


参加して、ご自身にとってプラス(成長)につながったこと、気付きは?
私はこれまでにもモンゴルとカンボジアで国際ボランティアを経験してきましたが、その際は他の日本人のボランティアも沢山おり安心感がありました。しかし、今回は他に日本人ボランティアや海外のボランティアの方はおらず、一人でアフリカに行く心理的ハードルがかなり高かったです。しかし、実際に行ってみるとマサイ族の方々はかなり友好的ですぐに打ち解ける事ができ、とても楽しく過ごすことができました。また、マサイ族以外にもキャンプ地に2年以上住んでいるセルビア人やインドでサファリのツアーを主催しているインド人など、普段関われないような方々とも友達になり、とても刺激を受けることができました。セルビア人の方がバイクでサファリをツアーをしてくれるなど、普通の観光客では経験できないような貴重な体験ができとても楽しかったです。私は今回の経験を通して、ハードルが高く感じる挑戦でも、なんとか乗り越えられる事を知りました。そして、ハードルが高い分それだけ得る物も多いことを知り、これからも挑戦し続けたいと感じました。


国際問題を考えるうえで、普段から心掛けていることはなんですか?
実際に海外に行き現地の現状を肌で感じる事です。実際に行ってみると今まで知らなかったことに気付く事ができ、より関心を持ってその国について学びたくなると思います。例えば、モンゴルの草原では、草原に穴を掘りそこにゴミを捨てていました。そして、それらのゴミを家畜が誤って食べてしまい死んでしまったり、その家畜を食べる事で人間にも悪影響を受ける可能性がある事を学びました。そして、実際にケニアの街でヤギがプラスチックゴミを食べている姿を目撃し、危機感を感じました。実際に現地に足を運ぶ事でしか気付けないことも多いと思うので、海外に行くことはとても良い勉強になると思います。


今の活動を通して、今後の抱負、また将来につながること・つなげたいことは?
ボランティア活動を通してコミュニティが広がり、それぞれの国が抱える問題もより深く理解する事ができました。現段階では今の自分に何ができるのかはまだわかりませんが、今後はこれまでの経験を生かして、自分ができることを常に模索して、これからも国際関係に関わっていきたいと考えています。


国際関係を学ぶ学生(興味を持っている高校生)の皆さんへ一言
今後グローバル化がより進む中で国際関係を学ぶことはとても重要になると思います。国際関係学部は、幅広く世界のことを学べるのと同時に、海外にも実際に行くことができ、自分の持っている価値観を変えてくれる学部だと思います。私が高校生の頃は、消極的で海外でボランティア活動をするような性格ではありませんでした。ですが、国際関係学部に入学したことで、海外のことにより関心を抱き、海外に行きたいと思うようになりました。もし今チャレンジしたい事があれば、たとえハードルが高く感じたとしても、なんとかなると思うので、ぜひ挑戦してほしいです!
