神山天文台2024(令和6)年度第3回天文学講座「日本の小天体研究-アマチュア天文家の貢献-」を開催しました

2025.03.17

2025年3月8日(土)に、渡部 潤一氏(国立天文台 天文情報センター長・上席教授/総合研究大学院大学 教授)をお呼びし、キャンパスプラザ京都にて、講演会「日本の小天体研究-アマチュア天文家の貢献-」を実施し、約50人が参加されました。この講演会は、3月15日から神山天文台で開催する企画展「西村製作所と中村要~反射望遠鏡にかけた夢~」の関連講演会として開催したものです。

講演では、彗星や小惑星など太陽系小天体の重要さや過去人類がどのように見ていたかについて説明され、彗星・小惑星・流星の観測や研究へのアマチュア天文家の活躍について紹介されました。また、反射鏡製作者として有名な中村要氏の彗星発見や流星に関する研究、1900年に東京天文台で撮影され火災により失われたと考えられていた小惑星が写った写真乾板を発見された経緯についても紹介されました。講演後には参加者との質疑が行われ、渡部氏は参加者からの質問に丁寧に回答されました。

参加者からは、「アマチュア天文家の活躍ぶりを聞けて感心しました」「アマチュア役割の大切さを学ぶことができ、天文の発展に貢献できていると思うと嬉しくなりました」などの感想が寄せられました。

渡部氏の講演の様子
3月15日から始まる企画展「西村製作所と中村要~反射望遠鏡にかけた夢~」について紹介する様子。(京都産業大学 学芸員 青木)
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