第2回天文学講座『宇宙の灯台「セファイド」が生命の起源を語る?』を開催しました
2024.09.11
2024年8月24日(土)、京都産業大学 神山天文台ホールにて、2024(令和6)年第2回天文学講座『宇宙の灯台「セファイド」が生命の起源を語る?』を開催し、約20人が参加しました。
今回は、講師の松永 典之氏(東京大学大学院 理学系研究科 助教)とオンラインで会場をつないでの開催となりました。セファイド変光星から距離を正確に測定する手法、現在進めておられるセファイド変光星のリン元素の調査の現状、私たちの体にも多く含まれるリンが宇宙でどのように作られたのかなどについて紹介と解説をしていただきました。質疑応答の時間には、予定時間を超えるほどたくさんの質問が寄せられました。
また、講演会の後、4年半振りにアストロノミーカフェも開催され、かんむり座T星や紫金山-アトラス彗星など気になる天文事象について、参加者が河北 秀世台長や天文台スタッフに質問するなど、たいへん盛り上がりました。
参加者からは、「リンが生命にとって大切な元素であることを初めて知った」「変光星の説明や、セファイドが研究に使われた経緯まで話してくださり、知識の幅が広がり楽しかった」「セファイドの観測から、銀河円盤のたわみが調べられていることが興味深かった」「リンについてはあまり聞いたことがなかったにで、今回拝聴できてよかった」などの感想が寄せられました。