七夕をテーマにWEB天体観望会と天文学講座をライブ配信!

2020.07.13

2020年7月7日(火)、神山天文台では、YouTubeによるWEB天体観望会として、七夕の星をライブ配信しました。

現在、神山天文台では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、毎年定期的に開催している天体観望会や天文学講座をYouTubeによる配信で開催しています。WEB天体観望会では、神山天文台の望遠鏡を用いた天体の映像を使いながら、解説を行っています。第5回となる今回のWEB天体観望会では、小雨が降るあいにくのお天気だったため、あらかじめ撮影した「こと座のベガ(織姫星)」の映像を用いて、七夕の星の見つけ方、星の色や明るさの違いなどの解説を行いました(図1)。また、地域における七夕の風習について、特色ある七夕飾りの由来やそれに込められた願いなどを織り交ぜて解説しました。

七夕を前にした7月4日(土)には、第4回WEB天文学講座「七夕の星座と天の川」として、古代中国で作られた天文図に描かれた七夕の織姫、彦星、天の川や古代東アジアで作られた星座を紹介し(図2)、本学創設者の荒木俊馬博士ゆかりの「南宋淳祐天文図(なんそうじゅんゆうてんもんず)」(レプリカを神山天文台で展示中)や、岩倉実相院所蔵の天文図屏風「渾天壱統星象全図(こんてんいっとうせいしょうぜんず)」(本講演に合わせて8月25日まで特別公開中)、キトラ古墳の石棺に描かれた天文図など、数多くの歴史的に貴重な史料を見比べました。加えて、七夕伝説や京都の冷泉家などで古くから続いてきた七夕行事についても解説を行いました。

配信終了後には視聴者から、「七夕の意味も理解出来たため有意義な時間であったと思います。今私たちが見ているベガの光は25年前のものであることを知り、神秘的であるなと感じました。(7月7日のWEB天体観望会)」「古天文図やキトラ古墳、冷泉家の行事など面白かったです。明日香村に行きたくなりました。(7月4日のWEB天文学講座)」などと感想が寄せられています。

これらの配信の様子は、YouTube「京都産業大学神山天文台チャンネル」にてアーカイブを配信しておりますので、ぜひご覧ください。
神山天文台では、夏休みに楽しめるペルセウス座流星群の出現を前に、7月18日(土)にはWEB天文学講座「流星と彗星、何がちがう?」を、8月8日(土)には「流星群を楽しもう!」を、それぞれ14:00~15:00にライブ配信予定です。また、WEB天文学講座夏休みスペシャル「天文台と距離の歴史」と題して、8月1日(土)には、本学卒業生であり、「星ナビ」などの天文雑誌でおなじみのアストロアーツ社に勤務されている廣瀬匠氏による講座を14:00~15:00にライブ配信予定です。さらに、隔週で天体を紹介していくWEB天体観望会も予定しております(悪天候の場合は事前に撮影したアーカイブ映像での解説を行います)。

PAGE TOP