「食品ロス」について知ってもらおう~法学部焦ゼミがDVD上映会とフードドライブを実施

2019.12.26

まだ食べられるのに捨てられる食べ物、いわゆる「食品ロス」。日本では年間約632万tにも上る「食品ロス」が出ており、これは世界の食糧援助(約320万t)の約2倍にも相当します。これを日本人1人当たりに換算すると、毎日お茶碗約1杯分(約136g)のご飯の量を捨てていることになります。
法学部焦ゼミの学生は、世界的に社会問題となっている「食品ロス」について知ってもらおうと、「食品ロス」に関するDVD上映会と「フードドライブ」、「食品ロス対策紹介」を実施しました。「食品ロス」の認知や削減はもちろん、食品の大切さを再認識するきっかけとなりました。10月、12月の計2回フードドライブのイベントを主催することを通して、「食品ロス」の削減と貧困問題の解決に貢献することができました。

DVD上映会

ドキュメンタリー映画「0円キッチン」

DVD上映会では、「食品ロス」に関する実話を基にしたドキュメンタリーDVD映像「0円キッチン」(原題 " waste cooking")を上映しました。物語は、ジャーナリストで“食料救出人”のダーヴィドが食料廃棄をなくすため、廃油で走るキッチン・カーを使い、ヨーロッパ5ヶ国を巡り、廃棄食材クッキングの旅に出るエンターテイメント・ロードムービーです。
この作品は、2015年にユナイテッドピープルによって配給され、ドイツなどで多くの賞を受賞したものであり、現在は日本各地で上演会が開催されている話題作で、来場者も食い入るように鑑賞していました。

フードドライブイベント

焦ゼミの皆さん
「フードドライブ」とは、家庭で余っている食料を学校や職場などに持ち寄り、それらをまとめて地域の福祉施設、養護施設やフードバンクなどに寄付する活動です。
フードドライブイベントは事前に学生がポスター等を作成し、学内で宣伝活動等を行いました。その効果もあり、当日は多くの教職員と学生に、パスタ、麦ごはん、肉魚フルーツの缶詰、レトルト食品、お菓子などを寄付して頂き、段ボール箱3個分ほど集めることができました。提供してもらった食品は京都フードバンクへ提供しました。

来場者のコメント

  • 野菜をはじめ、肉や果物、虫まで有効活用して一切の無駄なく新しい料理を作っていて、アイディアが豊富ですごいなと思いました。
  • 残りものがこんなに素敵な美味しそうな料理に生まれ変わるなんで知らなかったし、食品の知識も使い方も豊富で真似してみたいと思いました。
  • ヨーロッパ5ヶ国のフードロスを集めてパーティーをしていたのがとっても印象に残りました。日本でももっとこういう活動を広めていきたいです。
  • 今は下宿生活で余る食品がほとんどないのですが、社会人になってからも食品ロスが出ないように工夫して料理したいと思います。

担当教員コメント

学生達は春学期から食品ロス問題について調査研究を行い、秋学期に2回イベントを実施しました。授業以外の時間にもよく集まり、議論を重ね、イベントの企画、準備(ポスター作り、会場予約など)段階から多くの人に食品寄付を呼び掛けました。食品ロスに対する関心と問題意識を深め、食品ロス対策の紹介を通して環境意識を高めることができたと思います。

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