焦 従勉

JIAO CONGMIAN
法学部 教授
学位
博士(人間・環境学)
専門分野
公共政策学、地域ガバナンス、環境ガバナンス

研究テーマ

地域の持続可能性、環境ガバナンス

高校生に向けた研究内容の紹介

現代社会は気候変動・貧困・格差など多くの問題を抱えています。私は持続な能な未来のために、さまざまな社会問題を解決するために、より良い環境より良い地域が実現するための法制度、政策ネットワーク、多様なアクターの役割について研究しています。日本、中国、アメリカ、EUなどでのフィールド調査を通して地域問題・環境問題の改善に貢献したいと考えています。

学生自身の出身地の課題を掘り下げ、それらを解決する法政策を提案-自ら問題を発見し、解決策を提示する

食品ロスや海洋プラスチック問題、あるいは地域限定の町おこしなど、昨今のメディアをにぎわす政策を研究するゼミです。
学びの柱としているのが「環境」と「地域」。特に盛り上がるのは、学生自身の出身地の身近な問題や政策を掘り下げるケースです。例えば、香川県は交通事故率が全国でも突出して高かったのですが、その改善策 を調査したり、大阪のヒートアイランド現象を防ぐための対策を分析したり、鳥取県倉吉市の町並み保存の政策を提案します。学生にとっては身近でありながら、「環境や地域をより良い未来につなぐ」という法政 策の原点を見つめ直す学びになるでしょう。法政策を考える上では、法律の解釈とは違い「自ら問題を発見し、解決策を提示する」という姿勢が不可欠です。このゼミでは日常の課題に目を凝らし、法律や政策を駆 使する力を身に付けていきます。

ゼミナール/研究室のテーマ

環境問題と公共政策

食品ロスなど具体的な環境問題をテーマに、文献調査、フィールドワーク、グループ討論、政策発表などをやります。また、神山祭、ゼミ合宿と懇親会など行事が多く、よく勉強し、よく遊ぶ仲の良いゼミです。

ゼミ/卒業研究の紹介

食品ロス・子供の貧困・過疎地域の持続可能性など具体的な環境問題・地域問題をテーマに、文献調査、グループ討論、フィールドワーク、政策立案などを行います。具体的な活動としては大学キャンパスの中で年に4回程度フードドライブを実施し、集めた寄付食品をフードバンクに提供して困窮世代を支援しています。また大学外の地域活動にも積極的に参加する、メリハリのある実践的なゼミです。

プロフィール

大学を卒業してから日本に来ました。7年間商社勤務の後、育児しながら大学院で学び、研究者の道に進みました。現在は地域問題・環境問題を研究しています。持続可能な社会を実現するために必要な理論研究とフィールドワークを中心に取り込んでいます。フィールド調査は日本と中国はもちろん、アメリカ・EUにも関心があります。3匹の猫を飼っています。年に1、2回マラソンに参加するのは趣味です。

高校生へのメッセージ

大学の四年間は人生の中で一番楽しい、一番自由、一番成長できる期間だと思っています。さまざまなことを貪欲的に学び、失敗を恐れずに関心・興味のあることにどんどんチャレンジ―してください。人間は成功よりも失敗から学ぶことが多いですので、失敗の経験はより豊かな人生に繋がります。