神山天文台 天文学講座第2回を開催

2017.12.02

2017年12月2日(土)に、東北大学名誉教授の市川 隆氏による天文学講座 第2回「宇宙の果ての銀河地図」をサギタリウス館5階S509教室で開催し、一般参加者や学生、教職員など、36名が参加しました。

講師の市川氏より、宇宙の銀河地図がどのように作られてきたのかを紹介され、明らかになってきた宇宙の果てについて解説されました。

さらに、宇宙の銀河地図を作るために研究者が観測に必要な装置の開発から行っていることや、実際に市川氏が第53次南極地域観測隊に参加して南極で行った赤外観測実験の様子などを熱く語られました。南極は水蒸気が少ないので大気の透明度が高く、気温が低いので大気からの赤外線ノイズが少ないなどの利点があり、赤外線による天体観測に適しているとのことです。

最後に、すばる望遠鏡の主焦点に設置する新しい分光器PFSや、今後のさまざまな望遠鏡の計画を紹介されました。
講演後には、アストロノミー・カフェにて市川氏が参加者からの多様な質問に熱心に答えられ、終始和やかな雰囲気のなか、交流が図られました。

参加者からは、「宇宙地図をかみくだいて教えていただきわかりやすかった」「現在進行中の次世代望遠鏡や計画についても興味深く聞かせていただきました」等の声が寄せられました。

市川氏の話に耳を傾ける参加者
アストロノミー・カフェの様子
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