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- キャンパスマガジン「サギタリウス」
- 2013 Apr. Vol.59


馬術部が毎年9月に行っている恒例の「馬とのふれあい教室」は、馬との触れ合いを通じ、不登校の子どもたちの心を癒やすことを目指す活動です。馬を通じ、人と関わる楽しさも感じてほしいという思いから、乗馬を教えたり、話し相手になってサポートしました。自分から馬に乗る子、全く興味を示さない子と反応はさまざま。「一人でいるのが好きな子には一対一で話した方がいい」など、部員全員が試行錯誤しながら活動しました。回を重ねるうちに笑顔が増えたり、名前を覚えてくれたり、時には終わってから手紙をくれたり…。子どもたちに伝えたかった心が通じることの喜びを、僕たちももらっていたことに気付かされました。子どもたちを癒やし、僕たちも成長できるこの活動をより充実させたいです。
当日小・中学生約20人が参加したこの教室は、今回で10年目。活動が評価され、京都市教育委員会から第64回教育功労者として表彰された。




関西と福島県の大学生が意見交換し、福島への観光を促進する方法を探る事業に参加しました。まずは私たち関西の学生が、福島と、福島に住む学生の今を知るため現地を訪問。現地の学生から震災の体験を聞きながら、日本有数の鍾乳洞である「あぶくま洞」など、現地の自然や観光資源の豊かさを教えてもらいました。「震災よりも前に、私たちはそもそも本当の福島を知らなかった」と気付かされ、福島の魅力を伝えたいという現地の学生の強い思いに共感。私たち自身が感じた「福島を訪れる楽しさ」をもっと関西へ広めるため、今後も若者交流と情報発信という2つのテーマを軸に、私たち学生だからこそできることは何かを考えていきます。
凍結した湖面に3000本のキャンドルを灯す「エコナイトファンタジー」や、温泉資源を生かしたスパリゾートなども訪問。観光地として体勢が整う現地の様子を視察した。


私たちが取得した「実験動物技術者1級」の資格は、新薬開発などでの動物実験の知識を試し、技術を認定するものです。3年間の学びの成果を形にしたいと、同じ学科の11人で挑戦しました。準備期間が少なく不安でしたが、まずは6人が第一関門の学科試験に合格。次の実技試験に向けて毎日の課外実習を開始しました。自分の上達が見えず、練習台になる動物への申し訳なさが募る日々の中、命を扱っている重みを身に染みて感じました。先生方にも支えられながら少しずつ自信をつけ、結果、4人が合格。実験動物への理解が深まったのはもちろん、私たちの生活を支える動物たちの尊さに気付くきっかけになりました。将来はこの資格を生かしながら、製薬などの分野で真摯に動物たちと向き合っていきたいです。
大学生の合格率約15%の難関を突破し、見事合格。他の受験者は実務経験のある社会人ばかりの中、合格者のうち2名が成績優秀者として日本実験動物協会から表彰された。




大学で新しいことに挑戦するため、高校まで取り組んだ剣道をやめて居合道部に入りました。剣道は竹刀、居合道は模擬刀と剣を使うのは同じですが「1本」の感覚は全く違います。居合道の試合では、試合相手と横に並んで同時に型を披露します。型の美しさや迫力などが勝敗を決めますが、相手が目の前にいない分、「1本」の善し悪しは自分の心次第です。練習で素振りをすればするほど課題は出てくるばかりですし、一度できたからといって次の日も全く同じにできるとは限りません。念願の全国優勝を果たした今も、次の大会に向けてひたすら剣を振る毎日です。何度斬ってもぶれないよう自分の心と剣に向かい合う、純粋な「武道」をこれからも極めていきます。
1年次生の時から使う模擬刀は、つかの部分の縁金や鍔(つば)など、全て自分で選んだこだわりの1本。部品を入れ替えてきた変遷に居合での歩みが刻まれている。
