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- キャンパスマガジン「サギタリウス」
- 2013 Apr. Vol.59


正直、「私でいいのかな?」と(笑)。でも、大学へこのような形でお返しができることを、光栄に、幸せに思いました。
活躍する卒業生の方、京都産業大学を愛してくださる皆様のパワーをつなぎ、届ける懸け橋になりたいです。大学で培い、花開いた「行動力」や「チャレンジ精神」という「京都産業大学魂」を持った先輩方が、日本中で、世界中で光り輝いていることを、在学生や社会に伝えたいです。私は、京都産業大学が日本を元気にすると信じています。
本当です。球技は昔から得意で、それまでどの球技もある程度こなせたのに、ラクロスではルールも要領もつかめませんでした。
できないのが、逆に楽しかったんです。「どうやったらボールを落とさずに走れる?」「上手くボールを取るには?」まるで子どもに戻ったみたいに、もっと知りたい、上手くなりたいという気持ちでいっぱいで、毎日がむしゃらに練習しました。見た目はかわいいのに、実際のプレーは「フィールド最速の格闘技」といわれるほど激しいというギャップも魅力でした。
人より半年遅れてラクロスを始めたので、最初の目標は、「同い年のメンバーと同じくらいパスとキャッチができること」でした。その次が試合に出ることで、さらにその次が関西代表、日本代表、と大きな目標に変わっていきましたね。大きな目標の前には、短期目標、中期目標と越えるべき目標設定をするというスタイルは、今も変わらずに実践しています。
2年次生の頃、キャプテンに本気でしかられたことです。
当時、私が21歳以下の日本代表として日本や世界のトッププレーヤーと戦う一方、京都産業大学のラクロス部は関西リーグ2部という状況でした。見える世界が全然違う、と物足りなさを感じた私は、先輩や他の選手に多くのことを要求していました。今思えば、みんなから放っておかれても不思議ではないくらい身勝手でした。リーグ開幕戦の前日、キャプテンはそんな私の首元をひっぱる勢いで部室に連れて行きました。
キャプテンは、「チームを強くしたい気持ちは痛いほど分かるけど、どうすれば気持ちが伝わるのか、一緒にステップアップできるのか、“伝え方”を考えなさい」と教えてくれました。ぼろぼろ泣きながら話すキャプテンを前に、私は大泣きしました。先輩にとっては最後のリーグ戦。レギュラーも確定していない状況で、悔しい思いもあるはずなのに、生意気な私を見捨てないでくれたという感謝の気持ちと、自分のために泣いてくれる人がいるという感動で胸がいっぱいでした。「一人一人、置かれている環境も、持っている能力も違う」ということに改めて気付かされたことで、本当の意味で「チームとして強くなるには」ということを第一に考えるようになったと思います。私にとって、自分の気持ちだけで走る「子ども」から、周りを見渡せる「大人」へと成長できた出来事でした。楽しい思い出しかないくらい、仲間と一緒にラクロスに打ち込めたのも、先輩のおかげかもしれません。
一番の夢は、「ラクロス選手になりたい」という子どもが増えるようラクロスを普及すること。そのために今年度のオーストラリアシーズン優勝と日本選手権出場、2017年のワールドカップ優勝、という目前の目標に向かって邁進します。応援よろしくお願いします!
興味が湧いたら、すぐに1歩を踏み出すこと。その1歩が、その後の大きな道を作るかもしれません。人生は「お一人様1回限り」。楽しまなきゃ損ですよ!
