2023年8月の星空

今月の星空Starry sky of the month

夏の大三角なつのだいさんかくThe summer triangle

はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイル、こと座のベガの3つの明るい星を結んで描かれる大きな三角形は夏の大三角と呼ばれています。ベガとアルタイルは、七夕の伝説における「織姫」と「彦星」です。

二重星にじゅうせいDouble star

重星は、肉眼で見ると1つの星ですが、望遠鏡で見ると2つの星に見えます。夏に見られる代表的な重星には、はくちょう座のアルビレオ(金色と青色の2つの星が寄り添って見える)、さそり座のβ星(爽やかな青いペア)があります。こと座には、二重星がさらに2つずつの二重星となっている、ダブル・ダブル・スターと呼ばれる星もあります。

球状星団きゅうじょうせいだんGlobular cluster

球状星団は、数十万の恒星の集まりです。私達の銀河 系の中には、約150個の球状星団があり、球状星団の中の星たちは非常に高齢で、100億歳以上の星もたくさんあります。夏には、ヘルクレス座のM13、りょうけん座のM3、へび座のM5 などの球状星団が見られます。

惑星状星雲わくせいじょうせいうんPlanetary nebula

太陽程度の重さの恒星は、一生の最後に水素ガスを使い果たして赤色巨星となった後、外側のガスを周囲に放出します。この放出されたガスが輝いて見えるのが惑星状星雲です。望遠鏡で見たときに、まるで惑星のように丸くほんのり色づいていることから、このような名前がついています。こと座にはリング星雲と呼ばれる惑星状星雲M57があり、望遠鏡で見るとドーナツのような形を見ることができます。

PICKUP!

8月13日未明 ペルセウス座流星群が極大

毎年8月お盆の時期に極大を迎えるペルセウス座流星群は、毎年安定して流星が見える、3大流星群のひとつです。今年は8月13日の17時頃に極大(ピーク)を迎えるうえ、月明りもほとんどなく、条件としては最良です!「街明かりの少ないところ(周囲の安全に注意!)」で「なるべく空の広い範囲(寝転ぶのもおススメ!)」を「長い時間(夏休みだから一晩中OK!?)」眺めていると、多くの流星に出会えるかもしれません。また、極大日(13日)の前後数日も流星は流れます。天気の良い日を狙って楽しんでくださいね。