【文化学部】京都・東九条フィールドワーク「こんなに温かい町だなんて、知らなかった。」~後編:企画意図と科目の魅力を紹介~

2022.05.31

文化学部京都文化学科の専門教育科目「京都文化フィールド演習」は、教室での学びと、京都の町で行うフィールドワークでの実践型演習で構成される科目です。
「多文化共生やさまざまな文化活動を知り、観光やまちづくりを考える」をテーマに学ぶ平竹 耕三教授クラスの学生たちは、京都市南区の東九条を訪れ、韓国の文化が根付く町を歩きながら、文化を継承・発展させるより良いまちづくりの方法を学びました。
フィールドワークの様子と、フィールドワークの企画意図や科目の魅力に関する教員・学生の思いを、前編(フィールドワークの様子を紹介)と後編に分けてレポートします。

(学生ライター 外国語学部4年次 福崎 真子)

後編では、今回のフィールドワークの企画意図や科目の魅力について、教員と学生の思いを紹介します。

平竹 耕三教授の思い「現場で実際に体感してほしい」

フィールドワーク冒頭、東九条について説明する平竹教授

今回のフィールドワークを企画した意図を教えてください。

「良いまちづくりと良い社会づくりのためには、さまざまなバックグラウンドを持つ人々が一つのコミュニティとなって協力することが大事であると、学生たちに学んでほしいと思い企画しました。難しくて皆それぞれ努力がいるけれど、文化多様な人たちが一緒に生活するこれからの地域にはとても必要なことです。」

普段の授業でもフィールドワークを重視していると聞きました。なぜですか?

「小説を読んでいても、その内容は想像して楽しむことしかできません。しかし、京都では例えば源氏物語に出てくる下鴨神社や嵯峨の野宮に行って、実際に物語が書かれた1000年前の雰囲気を味わうことができます。学生たちがせっかく京都で暮らして学んでいるのですから、現地に足を運び、物語の世界をリアルに体感したり、その道のプロや現地の人に直接会い教えてもらったりして、五感で学んでほしいと思うからです。そして、学生同士での交流を大切に、友人関係の輪を広げていってほしいとも思います。」

参加学生たちの思い

参加した学生に、今回のフィールドワークについて聞きました。
フィールドワーク中の学生の様子①
フィールドワーク中の学生の様子②
フィールドワーク中の学生の様子③

Q1:今日の授業で一番心に残ったもの・ことは何ですか?

  • 写真展。心が震えた。
  • 地域の人たちにとても愛されている地区であることが印象に残った。形を変えながらも、昔からずっと大切にされているものがたくさんあって素敵だなと思った。
  • 職員とボランティアの方々の想いが印象に残った。話を聞いて、本当にこの地域のことが好きで守っていきたいという強い気持ちが感じられたから。

Q2:「京都文化フィールドワーク演習」の科目にはどんな魅力があると感じますか?

  • 自分の目で見て学べることは最大の魅力だと思う。
  • 実際に神社や町を見に行って京都の文化に触れることができるので、実践的な学びができて他の科目よりも楽しい。

Q3:この科目を後輩たちにすすめたいと思いますか?その理由も聞かせてください。

  • おすすめしたい。京都文化に特化して学べる学科が他にはなく、フィールドワークが充実しているので、せっかく京都の大学に来たのであれば受講した方がよいと思うから。
  • おすすめしたい。いろいろな経験をすることができ、新鮮な気持ちになれるから。
  • おすすめしたい。実際に現地を歩いてみると、自分が知らなかったことを知ることができるし、自分とは異なった見方や考え方をする仲間に囲まれているので、ものに対する考え方が大きく変わると思うから。それから普通に楽しい!

取材を担当した私自身も、参加学生たちと同じく数多くのことを学ばせていただきました。地域の方々と直に話して優しさに触れたこと、実際に町を歩いて何だか懐かしい気持ちになれたこと、どちらも文献やインターネットで情報を得るだけでは分からなかったと思います。

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