実務の現場を体験!法学部フィールド・リサーチ科目の活動報告会開催

2022.01.27

京都産業大学法学部の「フィールド・リサーチ」科目は、学外の実務の現場での研修や各種施設での体験や見聞、学外の人との交流を通じて、実社会に対する関心と問題意識を強めるとともに、現実に起こっている現象の中から問題を発見し、解決方策を考察する能力を養うことを目的としています。社会安全や安全保障、公共政策、社会政策などさまざまな分野で、各々の研究課題への理解をより深めるために、各地へ足を運び、実際の現場を自分の目で見て体験します。
今回行われた活動報告会では、フィールド・リサーチで学んだことを各チームが発表し、教員によって最優秀賞と優秀賞が、学生投票によって学生特別賞が決定しました。

(学生ライター 法学部3年次 遠矢 茉耶)

チームで発表する様子
報告会には11チームがエントリーし、それぞれのチームからリサーチ結果の報告がなされました。まずは2つの会場に分かれて予選が行われ、各会場で選ばれた優秀チームが決勝戦に進みました。最終的な結果と発表内容は以下の通りです。
最優秀賞:岩本先生クラスAチーム
優秀賞:服部先生クラスBチーム
学生特別賞:新先生クラスチーム

岩本先生クラスAチーム

「自衛隊における物心両面の支え」

最優秀賞を獲得した岩本先生クラスAチーム集合写真 ※撮影時のみマスクを外しています

自衛隊の桂駐屯地(京都府)と海田市駐屯地(広島県)を訪問し、自衛隊員の生活や食事、精神的な支えとなっているものについて調査したことを発表しました。
過酷な訓練を乗り切るための何よりの支えが食事であることや、悩みを抱える隊員をフォローするために部隊相談員制度を設けていることなどを知り、物や心の支えがあってこそ日々の厳しい訓練や任務を達成できているということを学びました。

服部先生クラスBチーム

「大学生による、生きづらさを抱えた女性へのアウトリーチ活動の参加実践」

優秀賞を獲得した服部先生クラスBチーム発表の様子
生きづらさを抱えた女性へのアウトリーチ活動を調査するため、福岡県で活動する「パープルエイド」という団体の活動に参加し、その経験について発表しました。
アウトリーチとは、医療や福祉のサービスを必要とする方に、生活維持を支援するサービス提供の方法のことです。パープルエイドでは、10~20代前半の女性を対象にさまざまなサポートを行っています。
学生たちは実際に夜の公園で街頭パトロールをし、若い女性に対し「悩みがあったら相談してください」と呼び掛けながら団体の名刺を渡すなどの活動を行いました。
学生特別賞を獲得した新先生クラス

どのチームの発表も練り上げられた内容で、発表後の質疑応答の時間では時間が足りなくなるほど議論される場面もあり、学生たちの熱意が感じられました。
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