京都府警察本部訪問調査「児童虐待の現状を知る」~愛情を持って育てることの大切さ~

2021.11.22

法学部では、学生同士や教員とのコミュニケーションを通じて主体的に学ぶ「AL(アクティブ・ラーニング)科目」を多数開講しています。その一つである田村 正博教授の「2年次・3年次演習B」では、社会安全政策上のテーマについて、社会のさまざまな課題に関する考察を行い、3人ずつのグループごとに京都府警察本部の担当官から話を聞くなどして調査研究をし、発表と討議を行っています。今回は、そのうちの「児童虐待」をテーマにしたグループの3名がゼミ生を代表して京都府警察本部を訪れ、「児童虐待」について学んだ様子をレポートします。

(学生ライター 法学部1年次 石田 裕星)


京都府警察本部に訪れるゼミ生と田村教授
ゼミ生に話をしてくださったのは、京都府警察本部少年課の池田氏と西山氏です。まず児童虐待に関する法律の話をされた上で、児童相談所と警察の連携などについて具体的に説明されました。お二人は身振り手振りを交え、学生がしっかりと内容を理解できているかを何度も確認しながら進行されました。ゼミ生も積極的に質問をしながら理解を深めるよう努めていました。
ゼミ生の質問に答える池田氏(左手前)と西山氏(左奥)
池田氏は「虐待の原因の一つとして、自分が子どもの頃にたたかれて育ってきたから自分もたたいて育てる」という親が多いと話されました。そのような親はたたいて言うことを聞かせるのはしつけだと思っていることも紹介されました。また、子どもに対して直接的に暴力をふるわなくても、夫婦喧嘩の様子を見るだけで心理的虐待になるのだそうです。
子どもを教育することにおいては、前提として「子どもをたたいても言うことは聞かない」という認識を持ち、愛情を持って育てなければいけないと西山氏は強調されました。

質疑応答ではゼミ生からの質問に丁寧に答えてくださいました。ゼミ生は、事前に調べた内容を元に具体的な質問をすることで、児童虐待についてより深く知ることができたようでした。

最後に、池田氏が「わからないことがあれば、いつでも連絡をしてきてください」とゼミ生らに心強いメッセージを送られ、今回の訪問調査は幕を閉じました。参加したゼミ生は「実際に専門の方に話を聞くことができた貴重な機会でした。今後の学びにしっかりと生かしていきたいです」と満足そうに話していました。


実際に京都府警察本部の方から話を聞くことができ、訪問調査を行ったゼミ生にとって、とても有意義な機会になったと思います。私自身も警察官志望なのでとても参考になりました。児童虐待というテーマはこれまであまり触れたことがない分野だったので、新しく学ぶことができて良い機会をいただけたと思いました。

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