行政職内定者座談会開催—公務員を目指す後輩へ先輩がアドバイス

2021.10.28

法学部4年次の高橋さん(左)、山際さん(中央)、保田さん(右)
2021年10月12日、行政職内定者座談会が行われました。今回の座談会に参加したのは法学部法律学科4年次の山際 倫太郎さん、保田 和希さん、高橋 宏樹さんの3名です。自身の就職活動の経験を後輩に伝え、激励を送りました。
(学生ライター 外国語学部3年次 瀬戸 うた)

自身の経験を話す山際さん
まず始めに登壇したのは、三重県庁に内定が決まった山際さんです。3年次から勉強を始め、教養科目から対策を行ったそうです。専門科目は10月頃から本腰を入れて法律科目を中心に勉強し、試験が近づくにつれ1日10時間は勉強していたそうです。県庁の募集説明会に参加したことで三重県庁に興味を持ち始めた山際さんは、市役所から裁判所事務・国家公務員など多くの試験を受け、タイトなスケジュールをこなしていきました。就職活動中には不合格を経験したものの、気持ちは次の試験へと切り替えたそうです。三重県庁の論文試験では具体的な取り組みを提案できたといいます。最終面接では、県内の取り組みなど三重県に関する内容が出題されると思っていましたが、学生時代に頑張っていた事や自己PR重視だったため驚いたと話します。しっかりと自己分析ができていたので対応でき、無事内定をいただけたそうです。
イベントは対面とオンラインの併用で開催されました
次に登壇したのは、国家公務員一般職の出入国在留管理庁(入管)に内定が決まった高橋さんです。3年次の9月頃からオンラインの学内講座を受講し勉強を始めたそうです。1日5時間を目標に勉強し、4年次の春からは8時間に増やして対策を行いました。高校生の時から入管で働きたいという夢を持っていたため、入管の試験しか受けなかったそうです。国家公務員の総合職と一般職を受けた高橋さんは、もし落ちたら就職浪人になることも考えていたそうですが、「絶対に内定をとってやるぞと強く思っていたので就職活動に対しての不安はあまり感じませんでした」と話しました。

最後に登壇したのは、京都府庁に内定が決まった保田さん。ゼミでは税法について勉強しました。1年次の時に、授業で公務員の方の話を聞く機会があり興味を持ち始めたという保田さんは、裁判所事務官や国家公務員の総合職や一般職を受験したそうです。筆記試験対策として学内講座を受け、12月頃から過去問を解くことを中心に対策しました。公務員試験では過去に出題された問題が出ることもあり、傾向をつかむため1科目につき5回は解いたと振返りました。1日何時間と決めると続かないため1科目何問解くということを決めて、それを繰り返し習慣づけることに成功したそうです。面接対策は進路・就職支援センターの方や友達同士で練習を重ね、慣れていったそうです。「不安に感じることがあるとは思いますが、自分達にもできると信じて目標を目指し続けて頑張ってください」と参加者にエールを送りました。

内定者と参加学生へ語りかける山田教授
座談会の最後に前京都府知事の山田 啓二教授が登壇し、内定者への祝辞を述べ激励されました。次に参加学生に向けて、「公務員を志すのであれば、まず世の中の流れについて興味を持つことが大切だ」とアドバイスを送られました。
面接官が最初に見ることは「1人で問題を抱え込んでつぶれないかどうか」だそうです。対処方法としては、日ごろから明るい生活態度で過ごし、コミュニケーション能力を身に付けることが大切になってくるそうです。また、面接はキャッチボールなので、普段から相手の話を聞いて答えることを意識していくと良いと話されました。面接では知識を見ているのではなく、会話の中でどのように対応するかなどの適応力や、やる気を見ているとおっしゃいました。
そして最後に、「ゴールに向かって頑張ってください」と参加学生への激励の言葉で締めくくられました。

今回の座談会では勉強方法や、筆記試験、面接それぞれの対策方法について、体験談から反省点まで先輩方から生の声を聞くことができました。参加学生は、これから試験までにすべきことが明確になり、有意義な機会になったと思います。
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