【理学部】宇宙物理・気象学科 特別研究発表会を開催しました
2025.03.05
宇宙物理・気象学科の4年次生による特別研究の発表会を2025年2月6日(木)および7日(金)に開催しました。34の研究テーマについて、36人が発表を行いました。
4年生にとっては、1年間努力して取り組んだ研究成果を皆の前で発表する晴れの舞台であると同時に、厳しい質問と議論にさらされる試練の場でもあります。緊張した面持ちで発表する学生も多く、また実際に質疑も活発に行われ、盛況な発表会となりました。
宇宙物理・気象学科にふさわしく、地球気象から宇宙論スケールの話題まで、非常に幅広いテーマについて発表が行われました。台風の発生数や竜巻、異常気象などの地球の気象に関する話題から、火星の塵旋風による気圧変動に関する研究、神山天文台・荒木望遠鏡による土星のタイタン大気の観測、そして金星の気温の長期変動に関する発表など、地球から太陽系の惑星の気象について幅広く発表が行われました。また、宇宙物理に関するテーマからは、銀河の衝突・合体におけるガスと星の運動の研究、ケンタウルス天体の軌道進化に関する研究から、すばる望遠鏡で取得した彗星の可視スペクトルの解析や、宇宙初期のインフレーション理論の観測的な検証に向けた研究、赤外線干渉計によるブラックホール系データの解析に関係する研究など、多種多様な発表がありました。
質疑においては、教員からだけでなく、大学院生や学生からも質問が出されました。活発な議論は研究の礎です。来年度以降もこの傾向が続くことを期待しています。

