【法学部】仙台、大阪の高校生が本学を訪問!服部 達也教授の特別講義を受講されました!
2025.01.09
学生のレポート:法学部3年次生 松野 史晃さん
仙台第三高等学校生は「修学旅行の班別研究学習」、香里ヌヴェール学院生は「個別探究学習」の一環として来学されました。
なお、香里ヌヴェール学院生は春学期から継続的に服部教授の指導を受けに来られており、今回もそれぞれの研究テーマが同じであることから、仙台第三高等学校の生徒さんたちとの「合同学習」という形をとることになりました。

講義内容は「少年院や刑務所の社会的役割」「家庭裁判所や少年法の現状について」でした。皆さん熱心に受講されていました。
「少年院について」の内容の際は、各施設で行われている教育や、元少年院院長である服部教授の経験談について説明がありました。
「家庭裁判所や少年法について」の講義では、「少年法の本質は児童福祉に関する法律であり、非行少年を発見し、国家が再教育を行うことで将来犯罪者にならないように健全に育成していくことと、教育的措置が必要である」と服部教授は強調されました。
またメディアコンテンツを視聴する時間もあり、「甲府市殺人放火事件」の判決報道や裁判の様子、少年の過去の生い立ちについてのニュース番組を視聴した際には、服部教授からの質問にすらすら回答されており、少年法について深く学習しているのだなと感じました。

生徒4人からの質問も活発に行われ、その中に「甲府市殺人放火事件について」や「服部教授が出演されたニュース番組での服部教授の意見について」の質問が挙がりました。
「少年法改正後の初の死刑判決についてどう思うか」という質問に対して、服部教授は「少年法自体に死刑判決が下ることは許容されているので判決は妥当ではあると思うが、今後の裁判の先例になるであろう判決にしては、判決理由内容の論理構成が薄い内容であったと思う」と述べられました。
「ニュース番組で自分の意見や思いを上手に伝えることはできるか」という質問に対しては、「短い時間で意見をまとめなければならず、自分の考えや思いを全て伝えることは難しい」とも回答されました。

講義終了後には京都産業大学の構内を服部教授と服部ゼミの幹事学生で案内しましたが、キャンパスの大きさや綺麗さに皆、驚いた様子でした。

特別授業を受けられた宮城県立仙台第三高等学校の代表生徒から御礼状が届きました
「先日は仙台三高の探究活動に協力していただき、ありがとうございました。服部先生による少年法の講義を聴講し、自分たちの探究で誤って解釈していた点や新たに気付いた点がたくさんあり、とても有意義な時間を過ごすことができました。さらに、同じ高校2年生である大阪府香里ヌヴェール学院高等学校生と交流できたことも、自分たちにとっていい経験になりました。今まで少年法を探究している他の学校の人と交流したことがなかったので、先生にはこの機会をいただき感謝しかありません。今後も先生のお力添えをいただければと思っております。これからもよろしくお願いします」
