【外国語学部】在学留学体験レポート 山戸 翔平さん(交換留学)

2025.01.20

外国語学部 英語学科 イングリッシュ・キャリア専攻 3年次 山戸 翔平さん

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2024年2月16日から11月25日まで ニュージーランド マセイ大学 交換留学
友人とミルフォードサウンドへロードトリップ
私は2024年2月から11月までニュージーランドのマセイ大学に留学しました。ニュージーランドで過ごした約10カ月間は何もかもが新鮮であっという間の時間でした。
ここでは私の留学中の体験や感想をお話したいと思います。

多文化共生のニュージーランド

皆さん、「ニュージーランド」と聞いて何を思い浮かべますか。ラグビーニュージーランド代表の「オールブラックス」を一番に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。オールブラックスが試合前にハカを披露することは日本でも有名です。あのハカは、かつてマオリの人々がマオリとしての誇りや、強さ、団結を示すために行っていたそうです。また、オールブラックスによる試合前のハカのパフォーマンスは、そのマオリ文化への敬意を示すとともに、彼らが生まれた地であるニュージーランドへの感謝と誇りを表現しているそうです。
ニュージーランドではあらゆるところでマオリ語と英語の表記が見られ、街中でマオリ語のアナウンスを聞く機会も多くありました。さらに、アジアや欧州など、世界中から移り住んでいる人々も多く、異なったさまざまな文化をお互いに尊重・理解し合って生活していることを肌で感じました。
オールブラックスによる迫力のあるハカ:現地で見ることができとても感動しました

のどかな町 パーマストンノース

私が暮らしていた「パーマストンノース」は、ニュージーランドの北島にある人口約9万人程の小さな町です。小さな町のため人々同士の距離が近く、気さくな人が多かった印象です。スーパーや街中で友人と遭遇して話し込んだり、行きつけのお店の美容師さんと仲良くなり帰国する際にとても悲しんでくれたりしたことも思い出です。
町の外れには広大な牧場が広がっており、授業終わりにバスの窓から牛を眺めたり、休みの日には近くの山にハイキングに行ったりして自然を満喫しました。私は夜に空を見上げて星を見ることが多く、綺麗な星空はニュージーランドで私が最も好きだったものの一つです。
大学のキャンパス内にはジムがあり、授業後に体を動かしてリフレッシュしたり、友人とフットサルやバドミントンをしたりして交流しました。
大学のアルパインクラブに入りハイキング旅行に参加
お昼休みにキャンパスがにぎわっている様子

ニュージーランドの大自然

私が思うニュージーランドの一番の魅力は、何と言ってもその大自然です。国内の至る所に壮大な景色が広がっています。私は2週間の休暇中に友人と南島へロードトリップに行きました。南島には北島とはまた違った良さの風景が広がっており、車の中から外を眺めるだけでもとても心が躍りました。南島で友人と過ごした1週間は忘れられない思い出になりました。
もちろん北島にも素晴らしい景色が広がっています。初めての海外でのビーチに興奮したことや、運よく人生で初めてオーロラを見ることができたこと、春にキャンパス内の桜を見て日本らしさを感じられたことなどは今でも鮮明に覚えています。今回の留学中に訪れることはできませんでしたが、トンガリロ国立公園にある「トンガリロ・アルパイン・クロッシング」は、ニュージーランドで最も人気のあるハイキングコースの一つのようです。将来もう一度ニュージーランドに行く機会があれば、次はぜひ挑戦したいです。
マウントクック/Aoraki(マオリ語での名前):私が最も感動した観光地
テカポ湖:水の色が透き通っていました

コーヒー文化とブランドワイン

オーストラリア旅行中に飲んだフラットホワイト
ニュージーランドにはあらゆる地域においしくて素敵なカフェがたくさんありました。私のお気に入りのドリンクは、オーストラリア発祥とされ、ニュージーランドでもすごく人気のある「フラットホワイト」(エスプレッソベースのコーヒー)でした。休みの日にカフェに行き、フラットホワイトを片手に少しくつろいだり、友人と話をしたりするのがとても好きでした。
ニュージーランドはワインでも有名です。私はマセイ大学で地理学の授業を履修していたこともあり、ニュージーランドのワイン産業には人一倍、関心がありました。日照時間の長さや一定の降水量、ワイン栽培に適した地面がある、といった条件の揃った特定の地域でのみ良質なワインを生産することができるようです。また、同じニュージーランド国内でも、地域の気候によって生産されるワインの種類が異なるそうで、環境と産業との関わりはとても興味深かったです。
念願だったワイナリー見学

最後に

留学生活を振り返ってみると全てが楽しいことばかり、というわけではありませんでした。初めての海外生活がゆえに文化の違いに困惑したことや、友人たちの会話についていけずに落ち込んだ日々、友達が喧嘩をして一緒に悲しんだこと、将来の夢や目標を持つ学生に囲まれて生活する中で、自身の将来に対して自問自答を繰り返す時期も長くありました。しかし、現地の学生たちの力を借りながらとにかく目の前の目標に向かって努力した日々は楽しく、刺激的で私の人生を変えるようなとても大切な時間になりました。さらに、海外で生活する中で得た新しい発見や考え方、そして日本の大好きな所にたくさん気付けたことも今回の留学での収穫だと思います。
何度かあった辛いときを乗り越えられたのは、日本や現地の友人、家族、そしてアドバイザーの方の支えのおかげです。
改めて周りの人たちへの感謝を忘れずにこの経験をこれからに生かしていきたいです。
留学中に長い時間を一緒に過ごした寮の友人たち
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