学科の特色

Point 01 英語で思考する自分に出会う

グローバルな場に参加するためには、「英語を知っている」だけでなく、「英語を使える」ことが重要です。「Intensive Englishプログラム」は、週6コマ以上のオールイングリッシュの授業で英語コミュニケーションカを確実に伸ばし、大学で必要となるアカデミックスキルの土台をつくります。
DIGITAL COMMUNICATION
デジタルツールを使いこなし、効果的にメッセージを発信する力が不可欠な現代。機械翻訳やAIを使った英語の授業を1年次から受講します。デジタルリテラシーを身につけ、そのノウハウを課題解決型の授業や、オンラインで海外の大学生とプロジェクトに取り組む授業で実践的に活用します。国内にいながらも、今、ここで、世界とつながる学びがあります。

科目紹介
English Information Literacy
機械翻訳やAIを語学学習にどのように活かすのがベストなのか。実践しながら、学生が主体的に考え、模索し、次年度の1回生へのアドバイスやルール作りに挑戦します。DeepLやMiraiなどの機械翻訳を用いて、英語をブラッシュアップしたり、Google Geminiなどの生成AIをレポートのテーマ選定、英文校正に活用する方法を考えます。
Business English
ヴァーチャルな会社を仮想設立します。会社のウェブサイトやCMを作成し、発表するプロジェクトを盛り込んだPBL型(Project-Based Learning)の授業です。海外勤務、海外出張、海外からゲストを迎えるなどの具体的なシチュエーションを設定し、ビジネスシーンで必要とされる英語を基礎から実践的に学ぶこともできます。
English Research Seminar
オンラインで海外の大学生と協働し、プロジェクトに取り組むCOIL型授業(Collaborative Online International Learning)のゼミでは、デジタルツールを駆使し、京都にいながら、世界とつながります。
英語を生きた言葉に
Intensive Englishプログラムの授業は、1年次から全て英語で行われます。直接英語で学ぶことによって、英語で考え、英語でコミュニケーションをとる習慣を身につけることができます。さらに、世界で今起きているさまざまな出来事や、国境を超えて活発に議論されているグローバルなトピックなど、幅広い「内容」を英語を通して学び、社会、言語、文化についてグローバルな視点で考える力を身につけます。

英語でアカデミックな土台をつくる
Intensive Englishプログラムのもうひとつの大きな役割は、英語の学びを通して、大学で必要となるアカデミックスキルの土台を作ることです。レポート作成の方法などの実践的なノウハウから、考える力、意見を主張する力、ロジカルシンキングまで、授業を問わず、大学での学びで必要となる知識や能力を修得することができます。
授業時間内だけではなく授業外学習にも力を入れています。その一例が多読教育です。多読(Extensive Reading)とは、平易な英語で書かれたものを大量に「読む」ことで、「書く」と「話す」も鍛える学習法です。1980年代以来、本学教員の先駆的研究を授業に応用しています。

英語を教える仕事
英語の中学校教諭・高等学校教諭一種免許状を取得することができます。また、中学校教諭一種免許状の教職課程の履修を条件に、提携大学の通信教育課程を併修し、小学校教諭の免許に必要な単位を修得することで、小学校教諭一種免許状も取得できます。
「英語海外実習」のオーストラリア研修では、現地の学校で実践的に英語教授法を学びます。
Point 02 グローバルコンピテンスを身につける

「グローバルコンピテンス」とは、グローバルな課題に関心を持ち、多様な価値観を尊重しながら、他者との柔軟なコミュニケーションを通して課題を解決する能力のこと。多くの企業、教育現場、国際機関などで求められている能力です。英語学科では、「英語で対話する力」に加えて、グローバルコンピテンスの要である「国際教養」を身につけることができます。
5つの専門分野で磨く国際教養
- 翻訳・通訳(Translation and Interpreting)
- 異文化コミュニケーション(Intercultural Communication)
- ポスピタリティ・ツーリズム(Hospitality and Tourism)
- 英語学・英語教育(English Linguistics and Education)
- 英語圏文化・文学(Culture and Literature in English Speaking Countries)

自分にあった留学のかたち
いつ行くか、どこに行くか、どれくらい行くか。1ヶ月の短期留学から、1学期または1年間の長期留学まで、多彩な選択肢があります。柔軟なカリキュラムにより、2年次から4年次の秋学期まで、自分に合ったタイミングで長期留学ができます。留学アドバイザーの徹底したサポートのもと、自分らしい留学のかたちが必ず見つかるはずです。
● 長期留学+教員免許+4年で卒業
いつ行く、どこに行く、が選べる留学
英語の教員免許を取得しつつ、長期留学もしたい!英語学科では、両方の夢を叶えつつ、4年間で卒業することが可能です。出発のタイミングも2年次春から4年次春まで、自分のペースで選択
ヨーロッパやアジアへの英語長期留学も人気。
フィンランド/チェコ/ハンガリー/ポーランド/アイスランド/オランダ/ベルギー/タイ/ベトナム/韓国/台湾
● 留学アドバイザー
長期留学から帰国した学生に、留学アドバイザーについて聞きました!
巣内奈都美さん
ベルギーのトマスモア応用科学大学へ交換留学(2023年8月〜2024年2月)
「留学アドバイザーの先生には様々な面で助けていただき、今でも本当に感謝しています。留学先が決まってから、授業の選択に関して親身に相談にのってくださっただけでなく、海外経験のある先生だったので、私が不安に思っていることにも自身の経験に基づいたアドバイスをくださり、精神的にとても助けていただきました。留学アドバイザーの先生方は授業に関することだけでなく、留学中には生活についての悩みなども聞いてくださり、私達の留学生活がより良いものとなるようなサポートをしてくださいます。海外での慣れない生活を送る学生にとっての頼れる存在です。」
● 3つの短期留学プログラム
「英語海外実習」は、本学での事前・事後学習、海外の大学での約1ヶ月の研修プログラムを組み合わせた科目です。単なる語学研修ではなく、それぞれの研修テーマ:オーストラリアでの英語教授法、アメリカの文化と異文化理解、イギリスの歴史、文化、そして観光とホスピタリティーを学びます。英語教員を目指す人には、オーストラリアの学校で実践的に英語教授法を学ぶ研修コースがおすすめです。ホームステイや寮生活を通じて、使える英語力を養成し、現地の人々と交流することで、2年次以降の学修に意欲的に取り組み、長期交換留学を決める学生も多くいます。

ワンキャンパスな学び
英語力を活かしてグローバル企業への就職や、ビジネス展開を考えているのなら、経済学部、経営学部、国際関係学部、外国語学部メディア・コミュニケーション専攻などの授業を多く履修することができるのもワンキャンパスの魅力。さらに、共通教育科目で人文、社会、自然科学の多様な科目も受講可能。自分だけの4年間の学びを作ることができます。

4年間の学び
世界とつながる、コミュニケーション力を自分の強みに
1年次 専攻語・専攻分野の基礎をつくり、海外実習へ
バラエティ豊かな科目で英語のスキルアップを目指す

1年次には学びの土台となる英語の基礎知識や、専門分野を学ぶ際に必要な教養を習得。
秋学期には、将来像や興味・関心に合わせて専攻を選択します。
1年次の秋学期に専攻を選択
英語専攻
幅広くグローバル社会で活躍
イングリッシュ・キャリア専攻
英語を生かす職業を目指す
肌で感じる早期の海外実習
英語海外実習
約3週間の海外実習では、徹底的なトレーニングで英語運用能力を高めるとともに、施設見学やアクティビティで視野を広げます。帰国後の事後学習では、実習での経験をまとめて発表します。
- スウィンバーン工科大学(オーストラリア)
- ミシガン州立大学(アメリカ)
- カンタベリー・クライスト・チャーチ大学(イギリス)
2年次 専攻語・専攻分野を発展的に学ぶ
英語運用能力を集中的に高める

グループワークを通して英語の4技能の向上を目指します。
併せて英語の音声学、音韻論、意味論なども学びます。
- インテンシブ英語
- 英語学概論
英語圏の文化や芸術、歴史などを立体的に学ぶ
イギリスやアメリカがどのような文化によって形成されている国なのか、多方面からの理解を目指します。
- 英米文学概論
- Gender and Society
- 米文学
- Introduction to American Culture
TOEIC®・TOEFL®・IELTS™に挑戦
2年次から協定校への留学に挑戦
4年間での卒業が可能です
3年次 ゼミで専門領域の探究をスタート
研究演習(ゼミ)

3年次からゼミに所属し、文学や演劇、マスメディア、音声学、言語心理学など、さまざまなテーマにアプローチ。学びの集大成として研究成果をまとめます。
ゼミナールテーマ
- The stories that make us and where they come from クラフリン マシュー 准教授
- 異文化コミュニケーション 小柴 健太 准教授
- Sociolinguistics (Contrastive Linguistics) 桜井 延子 准教授
- 心理言語学(子どもの母語獲得・大人の第二言語習得) 鈴木 孝明 教授
- Cross-Cultural Communication through Drama 鈴木 雅恵 教授
- 談話の中の構文と表現:日・英語比較 髙橋 眞理 教授
- 第二言語の音声知覚・産出 瀧口 いずみ 准教授
- Bilingualism and Bilingual Education 難波 和彦 教授
- ホスピタリティ・コミュニケーション 原田 由子 教授
- アメリカ文学を読む(エドガー・アラン・ポーを中心に) 宮澤 直美 教授
- 「良い生徒・良い先生・良い授業・良い学校」について考える 大和 隆介 教授
- Games for Learning ラボレット エリザベス ホリー パフ 教授
少人数で学ぶ「英語専門セミナー」
- ジャーナリズム
- クリエイティブライティング
- 時事英語研究
キャリアにつながる英語力の向上
- 通訳実習
- 翻訳実習
- エアラインビジネス論
4年次 4年間の学びの集大成

4年次の「ゼミ(演習)」では、これまでの学びを通して高めた言語運用能力、幅広い専門教養、留学での異文化体験などを生かし、専門テーマの研究に注力。4年間の集大成となる、ゼミ論文やゼミ制作に取り組みます。
卒業後 卒業後 身につけた英語力は、一生もの
どんな仕事を選んでも、「英語が使える」ことは、キャリアチャンスを広げます。
英語でのコミュニケーション能力を身につけた卒業生が、教育関連、観光、航空業界(ANA、JAL)、ホスピタリティ関連、外務省在外公館、商社など、様々な分野で活躍しています。
卒業生とキャリア紹介

堀 拓哉さん
米国三越 ウォルト・ディズニー・ワールド®・リゾート(アメリカ、フロリダ州)
2024年 外国語学部 英語学科卒業
在学中は、ポーランド国立アダム・ミツキェヴィチ大学に1年間の交換留学を経験。現在、Walt Disney World® ResortのEpcot日本館に勤務し、ディズニー・インターナショナル・プログラムの日本文化交流大使として、着物や盆栽、和食器や日本アニメなどの販売、日本文化の紹介に携わっています。
在校生へのメッセージ
「学生時代はサークル活動やアルバイト、交換留学など多くのことに挑戦しました。今、振り返ると、無駄な努力は何ひとつなかったと感じます。サークルやアルバイトでは、組織内での人間関係の重要さを学びました。また、交換留学先のポーランドでは、語学力の向上だけでなく、日本人が少ない環境での日々、日本と海外での「思いやり」、「やさしさ」の違いを体験しました。
その苦労が、"The Most Magical Place on Earth"(世界で一番マジカルな場所)へ、世界中からやってくるゲストに、ホスピタリティをもって働く誇りに変わっています。
英語学科の学生の進む道は、無限です。皆さんも色々なことに挑戦し、自分だけの未来を切り拓いてください。」

尾崎 加奈さん
2024年 サッカー欧州選手権組織委員会所属、ドイツ、ライプツィヒ勤務
2015年 外国語学部英米語学科卒業
2年次に、カナダのアルゴマ大学に交換留学し、卒業後すぐに、外務省在外公館派遣員として、フィリピン日本大使館に勤務しました。
その後Olympics / Paralympics / FIFA World Cupなどのイベントに関わり、現在は世界を回っています。2020-2021年東京オリンピック・パラリンピック、2022年カタール開催FIFA World Cup、2023年ドイツ、ベルリン開催Special Olympics、オーストラリア・ニュージーランド開催FIFA Women's World Cup Australia & New Zealand 2023、サウジアラビア開催FIFA Club World Cup Saudi Arabia 2023などで、多国籍な同僚と共に、海外からの選手をサポートし運営にあたっています。
尾崎さんは、「在学中は、今のような働き方があるとは思ってもみませんでした。まだまだこれからなので、どこまで行けるのか自分を試しつつ、楽しみながら成長していきたいと思っています」と、語ってくれました。
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