【法学部】オーストラリア交換留学記録#8「法律(Law)を通じて見るオーストラリア」

2024.11.09

オーストラリア タスマニア大学(University of Tasmania)に交換留学中の、法学部4年次生 池田 一光さんのレポートです。
ぜひご覧ください!

オーストラリア交換留学記録#8

法学部4年次生 池田 一光さん

こんにちは!
法学部法律学科4年次生の池田 一光です。

私は現在、オーストラリアのタスマニア大学(University of Tasmania)で、本学の交換留学生として勉強しています。

留学が始まって7か月が経ちました。

今回は、タスマニア大学の第2学期(特に授業に関する事柄)に触れていこうと思います。

1.第2学期の授業

➀ International Law (国際法)

この授業はまさに「国際法」を学ぶものであり、内容そのものは日本で学んだものと大きく変わりません。
しかし視点が異なります。
日本では、「国際法と日本の法律を比較」して日本人の視点から理解を深めますが、ここタスマニア大学では「国際法とオーストラリアの法律との違いや関係」を、オーストラリア人の視点を通して学んでいきます。

② Indigenous Peoples and the Law (オーストラリアの先住民と法律)

この科目では、先住民の様々な権利(例えば土地の所有権、彼らに対する刑事司法制度、知的財産および文化財の所有権)及び、それらに関する法制度について学びます。
授業の内容は決して楽しい内容ばかりではありませんが、学ぶ価値のあるものであると感じます。

③ Human Rights and Global Justice (人権と世界的な正義)

この授業では、人権の発展及びその歴史などを勉強しています。
私がいつも勉強しているLawの建物

Lawの科目は私が第1学期に履修した科目よりも難易度が高いと思います。
第1学期では授業の予習をしていけば内容は理解出来ました。しかし、Law科目は予習をしても、理解が難しい時があります。特に法律に関する単語、法律の文脈で登場する単語はかなり専門的なものが多く大変です。

一方、簡単ではありませんが、やはり自分の専攻科目を勉強するのは楽しいです。
成績評価の大部分はレポートです。しっかりと時間をかければ、良いものが書ける自信はあります。(最近のレポートでは今までで最高得点を取ることができました)
きちんと力はついてきていると感じるので、最後まで頑張りたいと思います!

2.タスマニア大学の法学部の特徴

日本とオーストラリアでは文化や慣習が異なり、それらは現地での授業にも表れていると感じます。
同じ法学の授業を基盤に気が付いた事を共有します。

日本好きな先生方

授業を通して感じたのは、教授と生徒の距離の近さです。
第2学期が始まり、最初の授業の際にLaw科目の先生から
「君に興味があるから、後で私のオフィスに来なさい。お話ししよう!」
とお誘いを受けました。(先生は日本が大好きな方で、私と話したかったそうです)

かなり驚きましたが、とてもうれしかったです!
日本は先生と生徒という立場がはっきりしていると感じますが、オーストラリアでは距離が近いと感じます。

女子学生の比率

京都産業大学法学部では男子学生の比率の方が高いですが、私が履修しているLaw科目の授業では、女子学生の比率が約7割を占めます。
タスマニア大学法律専攻の学生のうち、約6割が女性です。

卒業後の学生の進路

タスマニア大学では法曹を志望する学生の比率がすごく高いと感じます。
授業で会話をした、タスマニア大学の3回生、4回生の学生に卒業後の進路を聞くと皆、「Lawyer(弁護士・法律家)として働く!」と答えます。
「Law専攻=Lawyer」であるという、この考え方がとても強いなと感じました。

先生がタスマニア大学では、Law専攻の学生の半数以上が法律に関わる職業に進むと話されていました。日本ではそこまで法曹に進む学生の比率は高くないと感じていたので、とても驚きでした。

授業後に見つけたワラビー。可愛いです!

次回も引き続き現地での生活に関することをお届けする予定です。

PAGE TOP