【法学部】天皇訪中を利用した中国の尖閣諸島戦略。日中の領土問題は日本の外交の甘さが生んだ?
2024.02.09
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毎日のように尖閣諸島に現れる中国の船。日本のEEEZ内にブイを設置する。最近では日本の自衛隊の航空機に対し、「中国の領空」を侵犯する恐れがあると警告するなど、「尖閣諸島は中国のものだ」という主張がかなり強まっています。
ここ数年、中国が尖閣諸島に対する領有権を主張する行動は目立っていますが、この動き、実は30年以上前から入念に計画されていたことが分かりました。
昨年12月、1992年当時の外交文書が公開されました。この外交文書の中には、天皇皇后両陛下(現:上皇后陛下)の訪中と、その裏で行われた極秘交渉な中身が綴られていました。
1992年、日中国交正常化20周年を記念して、当時の天皇陛下に訪中を依頼してきた中国。実はこの交渉の裏で、中国国内では尖閣諸島を中国の領土と明記した領海法を制定していました。
その後の中国は、国内で反日教育を始め、尖閣諸島に対して海警の船を出し、中国の領土であるという牽制を日々重ねてきました。
今では毎日のように尖閣諸島付近に中国の公船が来ていることは報道されていますが、こうなった経緯は意外と知られていません。
今回のハテナの探究では、中国に対する日本外交の甘さ、また、それが招いた尖閣諸島問題について法学部の岩本 誠吾教授(国際法・安全保障論)が解説しています。
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