【外国語学部】在学留学体験レポート 巣内 奈都美さん(交換留学)

2024.03.14

外国語学部 英語学科 イングリッシュ・キャリア専攻 3年次生 巣内 奈都美さん

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2023年8月29日から
2024年2月14日まで
ベルギー トマスモア応用科学大学 交換留学
ベルギーのブルージュという美しい街へ行った時の写真。街並みがとっても可愛い!
私は、2023年8月から2024年2月までベルギーのトマスモア応用科学大学に留学しました。

ずっと夢だった留学が、人生初めての海外経験・海外生活となりました。日本とは全く異なる文化の中で過ごし、とてもたくさんの刺激を受けました。苦労したこともありましたが、ベルギーで過ごした半年間での経験は何ものにも代えがたい大切なものです。

ここでは私がベルギー留学を通じて体験したこと、感じたことをお伝えします。

公用語が3つ 多言語国家ベルギー

私が留学していたベルギーでは、オランダ語、フランス語、ドイツ語の3つが公用語として使用されています。国の北半分のフランダース地方と呼ばれる地域ではオランダ語が、南半分のワロン地方ではフランス語が話され、そして一部ドイツとの国境に面した地域でドイツ語が使用されている、といった分布です。また、国の中心部に位置する首都ブリュッセルは、オランダ語とフランス語の両方が混在している特殊な地域です。これは、過去に国境を共有するオランダ、フランス、ドイツに支配されてきた歴史的背景によるものだそうです。

実際、電車のアナウンスは基本的に、オランダ語、フランス語、英語の3カ国語で流れますが、北側に行くか南側に行くかで、流れる言語の順序が違います。私が住んでいたオランダ語圏の地域からフランス語圏に行くにつれて、看板や標識、人々の話す言語がフランス語に変わっていくことを体験し、「同じ国にいるのに」ととても不思議な気持ちになりました。日本人と日本語を使用し会話することがほとんどだった生活から、こうした多言語文化の国に移り住むことによって、自分の中の多言語・多文化に対する意識が高まり、視野が広がったという実感がありました。また、実際に現地のネイティブの先生方とオランダ語やフランス語を学び、それらを日常生活で使いわけることができた時はとても嬉しかったことを覚えています。
フランスとの国境に近い、ディナン市の街並み
サクソフォン博物館の多言語による解説:
上から、フランス語、オランダ語、英語

歴史を感じられるコンパクトで便利な街 メヘレン市

メヘレン市のGrote Markt広場
トマスモア応用科学大学があるメヘレン市は、ベルギーの北側フランダース地方に位置する小さな街です。学校も市中心部から近く、カフェやスーパーマーケットも全て徒歩圏内にあるので、学校終わりにふらっとショッピングやお茶をすることができます。キャンパスにも繋がっている素敵な公園が街中にあり、移り行く季節の流れを感じながら毎日登校していました。メヘレン中心部には「Grote Markt」(オランダ語で大きな市場)と呼ばれる広場があり、朝から人々がテラス席でビールを飲み、週末にはマーケットが開かれることもあります。昔ながらの街並みが残るこの場所を一人で散歩しながら、歴史的な建物を観察することが日課の一つでした。
また、メヘレン市は、「世界一美しい広場」と称されるGrand-Place広場がある首都ブリュッセルや、「世界一美しい駅」とも言われるアントワープ中央駅があり、「フランダースの犬」の舞台にもなったアントワープ市へのアクセスがとても良いのも魅力です。週末には友人と一緒にこれらの都市へ出かけて気分転換をしていました。
ブリュッセルのGrand-Place広場
アントワープ中央駅

達成感を味わえる授業

「Globalization & International Marketing」というグループワーク中心の授業にとても苦戦しました。この授業では、グループごとに世界進出をしていないローカルな企業とその企業を進出させたい国(輸出国)を一つ選んだうえで国際マーケティングプランを作り、最終授業でそのプランのプレゼンテーションを行いました。私が提案した日本の企業にグループのメンバーが興味を持ってくれ、その会社の国際マーケティングプランを作ることに決定しました。そこから具体的なプラン作成に入りますが、マーケティング知識がまだ少ない私にとって、細かい市場調査、輸出国の選定や消費者行動の分析などが難しく、何度もグループのメンバーに質問しながら困難を乗り越えました。

また、この授業に限ったことではありませんが、やはり他国の学生に比べて自分の英語力がまだまだだと感じる場面も多く、内容を理解するのに時間がかかってしまうこともたくさんありました。不安なあまり、グループのメンバーにたくさん質問をしすぎて、少し面倒くさそうな対応をされたこともありました。でも、「不安なまま放置したくない、他のメンバーより知識が浅い分せめて自分のできることはやらないと」という思いから、あまり気にせず質問を続けながら課題に取り組みました。

最後のプレゼンテーションはすごく緊張しましたが、先生から良い評価を貰うことができました。嬉しさを感じるとともに、何よりも達成感を得ました。

ベルギー人の国民食 フリッツ

ベルギーのフリッツ 一番小さいサイズでも大容量!

ベルギーのグルメと言えば「ワッフル」を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は私たちにも親しみのある「フライドポテト」も、ベルギー発祥の食べ物です。
ベルギー人は「フリッツ」と呼んでおり、街のいたるところにフリッツ屋さんがあります。
ボリューミーな揚げたてのフリッツにソースをたっぷりつけて食べるのが主流で、20種類以上あるソースの中から好きなソースを選ぶことができます。
ちなみにマヨネーズをつけて食べるのが基本の食べ方だそうです。

最高の仲間との出会い!

留学先で出会った友達とパリへ旅行!
半年間のベルギーでの留学生活は本当にあっという間に過ぎていきました。毎日が新鮮で、日本との違いに驚いたことや辛かったこともさまざまありました。そのような日々の中で素敵な友達に出会えたことは、私の人生の中で一生忘れられない大切なできごとです。ここに来なければきっと出会うことがなかったであろうさまざまな国からの仲間と、お互いの国や学校、家族のことなどについてたくさん語り、留学が終わる頃には、別れるのがつらくなるほどに大切な友人たちになっていました。また、さまざまな国の仲間と出会ったことで、ベルギー以外のヨーロッパの国への興味も湧き、留学期間中に6カ国を旅しました。それぞれの国、地域によって雰囲気が全く異なり、とても面白いと感じました。

ヨーロッパ留学の大きな魅力の一つとして、他国へのアクセスが良いことが挙げられます。多様な文化に触れたいという方には、ベルギー、ヨーロッパでの英語留学を強くお勧めします!
授業内での友達との一コマ
PAGE TOP